――あらためて「ジェミニマン」の感想をお聞かせください。
ウィル・スミスさんの出演作品はもう20年ぐらい見ていますが、今なお精力的に活動なさっていて、どんどん新境地を開いていらっしゃるという印象があります。
今回の「ジェミニマン」も、若い自分と今の自分の対決というコンセプトがすごくユニークだと思いましたし、それをCGを駆使して行っている。
アクションも「よくこんな構図を思いつくな!」というエキサイティングなシーンが多くて、それもウィル自身が演じていらっしゃって、今のウィルと若い頃のウィルのヘッドロックとか、それを映像化しようと思う時点で「勝ち」ですよね(笑)。
「技術ってすごいなあ、CGがあれば私も若い自分と共演することができるんだな」とも思いました。これほどすごい映画の吹き替えができて、本当にうれしいです。
――菅野さんはダニー役のメアリー・エリザベス・ウィンステッドさんの声を吹き替えています。ダニーの印象をお聞かせいただけますか?
彼女には腹の据わった佇まいがあって、りりしくて、動じないキャリアウーマン。
すごい捜査官なんだけど、どこか人を油断させるような何かも持っていて、ウィル演じるヘンリーはそこに安らぎを感じたのかなと思ったりします。
メークもほぼすっぴんだし、話し方もフランクだから、相手も自然と緊張感をなくして、つい素の自分に戻ってしまう。捜査官としてはすごくやり手だなと思います。
――今回の吹き替えに当たっての役作りはどのようになさったのでしょうか? ダニーとの共通点を探し、そこから役作りを練っていくという感じでしょうか?
自分で体を動かして演技をする時はそういうところもあるかなと思うんですけど、今回はメアリーさんが演じているダニーという既に出来上がった役があるので、私はそのキャラクターを伝えやすいように(日本語で)お手伝いする立場なのかなと感じています。
ダニーとなじむようにというか、そこにいかに自分が寄り添っていくかを考えて吹き替えをしました。
ダニーとなじむようにと、普段の自分の声よりは落ち着いた感じではできたかなと思います。「よし」というところまで練習して、収録に臨みました。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)