10月31日、「キャッツ・アイ」「シティハンター」で知られる北条司の初総合監督作品である映画「エンジェルサイン」の完成披露試写会が東京・品川プリンスホテル クラブeXで行われ、主演を努めた松下奈緒とディーン・フジオカが登壇した。
本作は、世界108の国と地域から寄せられた「サイレントマンガオーディション」への応募作品6888編の中から選ばれたアジア・ヨーロッパの受賞作品を実写化。「別れと始まり」「空への手紙」「30分30秒」「父の贈り物」「故郷へ」の5作品に、北条が描き下ろしたオリジナルの「プロローグ」と「エピローグ」を加えた長編オムニバス作品に仕上がった。全編セリフを用いず、映像と音楽のみでストーリーが展開していくため、言語や国境を超えて、世界中の人が共感できる内容になっている。
オーケストラによるメインテーマ「Angel Sign」の生演奏が披露された後、松下とフジオカがステージに登場し、トークセッションを展開した。
“セリフがない”ということに最初は戸惑ったという松下だが「北条先生の手描きの絵コンテが台本の代わりでした。言葉は一切書いてないんですけど、絵を見て、自分で感じて、お芝居をする。そういうことはこれまでに経験したことがなかったので新鮮でした」とコメント。
続けて「言葉で伝えなくても、気持ちでぶつかっていけるというのを体感してからは楽しく感じるようになりました」と撮影が始まってからは不安もなくなり、撮影に打ち込むことができたと気持ちの変化を語った。
ディーンも「絵コンテの完成度が高すぎて、売ったらすごく高いのかな(笑)」と冗談で会場を和ませつつ、「北条先生は、いい意味で緩いんですよ。僕たちのことを信頼してくださって、こちらの意見も採用していただける素敵な現場でした。サイレントというのも貴重な体験でしたし、今めちゃくちゃセリフの多い役をやっていて死にそうになりながら覚えているので、『エンジェルサイン』の時は本当に幸せだったなぁって(笑)」と撮影当時を振り返った。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)