吉岡里帆、久しぶりの舞台で「自分の中で渦巻いているエネルギーを見せられたら」<Interview>

2019/11/28 08:01 配信

芸能一般 インタビュー

体作りは「こっそり頑張ります(笑)」


――今回は大きな劇場での演技となります。テレビや映画で演じることと違いはありますか?

大きな空間でたくさんの方に伝わるようなパフォーマンスというのが、不慣れなので、そこがまず一つ目の壁かなって思っています。

映像ではスタッフの皆さんからワンカット毎に一番いい部分を引き出して撮っていただき、ここを見てほしいんですよというところを編集できれいに整えていただいています。

ですが、舞台は生身の体と声がダイレクトに伝わると思うので、私自身も(これから)時間を掛けて体を鍛錬していって、お客さんに伝わるように舞台の上で放出できるようにエネルギーを蓄えたいと思います。

――体作りはどのようなことを?

発声や滑舌のトレーニング方法の知識はあるので、ルーティンにして稽古期間を過ごせればと思います。体作りは自分自身の仕事の一つなので、こっそり頑張ります(笑)。

――最後に、読者へメッセージをお願いします。

この作品の台本を読んでいて、どう読んでも引き込まれていく感覚があって、どうやっても心が動く言葉が並んで、ストーリーが紡がれていて。フォーチュンという主人公の弱くて切なくて駄目な部分が前面に出ているのに、なぜか憎めない、なぜか分かってしまう自分がいるという、そういう引き込まれる部分があります。

初めて舞台を見る方にとっては、その作品が「FORTUNE」というのは、すごくすてきな出会いなのかなって思います。

(取材時は)稽古が始まってなくて、演出家の方ともお会いしていないので、どうやって稽古をしていくのかまだ分からないんですけど、知っている方に聞くと「(ホームズが演出するなら)本当に楽しい作品になる」といろんな方に聞くんですね。

あらすじだけ読んでいると重くてずっしりしていて、難しく感じるかもしれないけど、そう感じさせずに感性の部分に訴え掛けるような演出が施されると思うので、皆さまにも楽しみにしていただければと思います。

舞台「FORTUNE」に出演する吉岡里帆にインタビューヘアメーク:Mifune(SIGNO)/スタイリスト:Eriko Suzuki


ストーリー


映画監督として成功をおさめたが、自分を幼い頃に捨てた父親とその自殺という事象から常に喪失感を抱えて生きているフォーチュン。自分に対して素直に意見をぶつけてくる若きプロデューサーのマギーに好意を抱くが、彼女は幸せな結婚生活を送っていた。

欲しいものが手に入らない焦燥、そして逃れられない悲しみから、出会った女・ルーシーに誘われるまま、ある「契約」を半信半疑で交わしてしまう。

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