「恐怖人形」萩原利久インタビュー 「“寝坊に負ける恐怖”に勝るものは無いんじゃないか(笑)」

2019/11/14 06:00 配信

アイドル

「行く現場ごとに新しいものを見つけられた一年だった」


――ことしは「3年A組―今から皆さんは、人質です―」(日本テレビ系)や「電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-」(テレビ東京ほか)といった話題作にも出演されて、ご自身にとっても飛躍の年となったかと思いますが、ふり返っていかがでしたか?

ことしは「3年A組」で始まって、ちょうど撮影中に20歳になったんですけど、自分の中では10代から20代に変わったことが一番大きかったですね。プライベートの過ごし方も、行ける場所も増えますし10代の頃から明確に変わったというか。

仕事の面では、現場でスタッフの皆さんとコミュニケーションを取れる機会が多くなりました。今まではスタッフさんとがっつり話す機会が無かったのですが、自分の見ていなかった視点からのお話を聞けたり、一番身近にいる人から(自分の演技が)どう見えているのか聞くことができて。行く現場ごとに結構新しいものを見つけられた一年だったかなと思います。

その中でも、録音部の方とは結構仲良くさせていただいて。録音部の皆さんは、撮影中(演技を見られず)音だけを聞いている場面もあって、特に録音技師さんは音を通して演技を「見て」いるというか。そうすると、僕がやっていたお芝居の表現が全然違う捉え方をされることがあったんです。

ことし20歳を迎え、公私共に大きな変化があったと語る萩原利久撮影=永田正雄


――スタッフの皆さんとお話しをされていた中で、印象に残っている言葉などはありますか?

極端な話、僕が(演技の中で)「怒り」を出していたとしたら、技師さんからは「結構『悲しみ』が強いのかなと思ったけど」と言われるような。

なので、もちろん映像としてはトータル(の演技)にはなりますけど、表情なら表情、声なら声っていう、パーツごとの演じ方を意識するようになりましたね。

スタッフさんの中でも、一つのシーンの感じ方、捉え方も全然違ったりするんです。段取りが終わった後に話していると、それぞれの解釈が聞けて。

そういうことはこれまで意外と聞いてこなかったので、お話を聞けることは楽しいですし、そこからヒントをもらって次のシーンに新たな要素を入れられたり。現場で自分がどう過ごすのかも含めて、20代になったタイミングで大きく変わりましたね。

――最後に、これから映画をご覧になる皆さんへメッセージをお願いします!

何と言っても「恐怖人形」というだけあるので、人形が物語に大きく関わってきますし、この人形自体も、シンプルに「怖い」と受け取る方もいれば、どこか愛おしさを感じる方もいたりと、見てくださる方一人一人にいろんな捉え方をしていただけるんじゃないかなと思います。

見たことのないホラー映画になっていると思いますので、人形をとことん見ていただいて、それぞれの捉え方で受け入れていただけたら、きっと楽しい作品になると思います。ぜひご覧いただけたらうれしいです!

映画「恐怖人形」は11月15日(金)全国にて公開撮影=永田正雄