自身の役柄を演じる上でのこだわりや、役柄との共通点を聞かれると、松下は「鹿子小穂という人物は、父親の会社を追い出されて、そこから転職という形で第2の人生を歩み出すんですが、どうしても『社長令嬢』ということが彼女につきまとっていて、それに頼っていた部分、甘えていた部分がありました。
そういう意味では非常にプライドが高いんですけど、最初に(内田演じる)花緒里さんに出会って(伸びた鼻を)ポキっと折られてから物語が始まるので、そうしたプライドの高さと、ちゃんと人の気持ちが分かる部分とのバランスを、西浦監督とすごく相談しました。
上から目線すぎて強気なだけの女性に見えてしまうのも良くないですし、どこか小穂にしかできない、人の気持ちがわかるからこそ『引き抜き屋』になれるっていう、素質を見せるシーンが出てくるので、そこのバランスは難しいところでもありましたね。
いろんな人と出会っていく中で、小穂が涙することもありましたし、笑顔になれることもありましたし、この役でいろんな感情を引き出してもらったなという気持ちはあります」と、撮影をふり返った。
内田は「花緒里さんはすごくデキる人物なので私と共通点はあまり無いんですけど(笑)、『仕事が好き』というか、仕事に愛を持っているというか、そこを頼りに演じていましたね。
『デキる人=カッコよく』みたいなことももちろん視聴者の皆さんのイメージとしてあると思うんですけど、そこは西浦監督と話しながら、サバサバしていて男っぽさもある、きっぷのいい感じというか。そういう女性でもあるという部分を大事にしながら、仕事や人を愛しているという部分を頼りに演じていました」と明かした。
小手は「並木さんは、花緒里さんと(フォルテフロースの)共同経営者なんですけど、『できなさそうで実はできる』っていう人物で。『実はできる』の部分を引けば僕だなって感じです(笑)」と再び自虐を展開し笑いを誘う。
続けて「並木さんはこだわりがありまして、今日もちょっと緑のネクタイを付けているんですけど、小物を緑で統一するっていう変な癖があるんです。ネクタイとか靴下とか手帳とか、全部緑やカーキで統一していて」と告白。
さらに、「『たぬきおやじ』だから『緑のたぬき』っていうあだ名があって。衣装合わせの時に、監督が『並木は色にこだわる』っていうお話しをされていて、『緑がいいかな~』となった時に『あ、じゃあ緑のたぬきですね』って言ったら、監督が『それだ!』って(笑)。
そういう物にこだわる部分は確かに僕もあって。僕は勝負事の時は赤いパンツを履いています。今日も赤いパンツを履いてきました」と、驚きのカミングアウトを展開した。
そして、渡部は「たまに聞かれるんですけど、共通点とか考えたことも無いもんね。偉いね? みんなちゃんとわかってて。何だろう、楽観的なところかな? 僕は諦めも早いですし、そういうところは何となく(近いかも)。
仕事好きなわりにはさっぱりしてますし、なかなか共通点って見つからない…。あと、(戸ヶ里は)一回離婚してるんだよね(笑)。それが共通点かな? あとは子供が好きなところとか」と、こちらも身を削る発言で会場を沸かせた。
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