「Shall we ダンス?」(1996年)や「それでもボクはやってない」(2007年)などを手掛けてきた周防正行監督が、“しゃべりのスペシャリスト”をテーマに製作した映画「カツベン!」が12月13日(金)より全国公開される。
その公開を記念して、11月11日に東京・渋谷TOEI2にて、活弁の面白さをより身近に体感するためのイベント“弁士サミット”が開催され、現役活動弁士4人と特別ゲストとしてお笑いコンビ・銀シャリが登壇。映画のメーキング映像を使用したサイレント映像の活弁を披露した。
MCから活弁というものを知っていたかについて聞かれると、銀シャリ・橋本直は「元々京都国際映画祭で少し知識はあったつもりでした」と答えるも、相方の鰻和弘は「『カツベン!』なんておいしそうな弁当のことかと思いましたわ!」と答え、会場を笑わせた。
また、「普段漫才はやっているけど、映像を見て言うことなんてないですから! でも今日はNEWスターが生まれるかもしれませんよ!」と言いつつ、「緊張はしてないですが、震えていますね。武者震いでしょうか?(笑)」などと冗談を交えながら答え、会場を和ませた。
主演・成田凌に活弁の指導をした坂本頼光は「成田さんは稽古熱心だったので、すぐに自分の語りをつかんで、何も言うことなくて。『親はなくとも子は育つ』とはこのことですね。永瀬(正敏)さんも稽古時間が短かったのに、成田さんの師匠役を見事に務めました!」と話し、キャスト陣をたたえた。
そして、ライバル弁士の高良健吾を指導した片岡一郎は「練習に行くのが憂鬱でした。自分が5年かかったものを高良さんは5分で覚えてしまう。次は何を教えればいいか分からなかったです」と言い、高良の“弁士ぶり”を大絶賛。
続けて片岡は「森田甘路さんは舞台で活躍されている方なので、声が出来上がっていたし、ちゃめっ気がある人ですごくよかった! あと、ヘタクソな弁士役の人にも活弁も教えましたよ!(笑) 楽しみにしててください」と、映画でキャスト陣が披露する活弁に期待感を漂わせた。
活弁を披露するに当たって意気込みを聞かれると、鰻は「自信あります。まぁ僕らもチャンピオンですからね!」と言いつつ、橋本は「めちゃめちゃタバコの量増えてましたけどね!」とツッコミを入れ、「言わんといてや。でもね、仕上がってます! 楽しみにしていてください!」と自信をのぞかせた。
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