桜田通、主演映画がBlu-ray&DVD化「僕が提示できる引き出しが増えた」<ロングインタビュー>

2019/11/16 12:00 配信

映画

主演映画「ラ」のBlu-ray&DVDが発売!撮影=カノウリョウマ


今年4月5日に公開された桜田通主演の映画「ラ」のBlu-ray&DVDが11月20日(水)に発売される。

本作は、「始まり」「生まれ変わり」をテーマに、20代の揺れる心を描いた青春音楽映画。ある出来事を機に解散してしまったバンドの元ボーカル・慎平(桜田通)は、音信不通になっていた元バンドメンバー・黒やん(笠松将)と再会し、バンドの再結成という夢に向かって動きだすが、すっかり変わってしまった黒やんに振り回されていく。さらに、慎平と金銭の援助をしてくれている恋人・ゆかり(福田麻由子)との関係にも変化が訪れる…というストーリー。

主演を務めた桜田にインタビューを実施。作品について、プライベートについて尋ねた。

――撮影をあらためて振り返っていかがですか?

「まず台本をいただいたときから、自分が今まで出た作品とはちょっと違う種類の作品だなと思っていました。撮影スケジュールが短いことが分かっていたので、物理的にも精神的にもハードなものになるだろうなと。撮影中は、合間に自分のライブツアーをやっていたり、別の作品を撮ったりもしていたので、ほんとに時間が足りなかった。予算も少なく、そういう意味で、スタッフもみんな極限状態の中でやっていたはずなのに、みんな熱量が冷めないんですよ。その経験は、今後の自分の中の物差しになったと思います」

――高橋朋広監督の作品への強いこだわりがみんなの熱量を維持し続けた、ということになるんですかね。

「そうですね。あるシーンで、僕が翌日ライブで朝が早かったんですけど、5回ぐらい撮り直しをしたことがあったんです。結果、最後の方に撮ったのを使ってます。それは何回もやって追い詰め、どんどん課題をクリアしていって、一番いいものになったということ。もちろん1回目が一番リアルだったりするんですけど、何回もやることによって見えてくることもある。それは監督の意地に負けました。いい経験でした。でも、本来そうあるべきだと思うんですよね。常にそういう熱量を持ってやらないといけないなって。これから出る作品で自分がまた主演として立たせてもらえるときは、『ラ』の遺伝子をちゃんと継いでやっていかなければと思ってます」

――作中には慎平が泥だらけになったり、びしょぬれになったりするシーンがあります。撮影はかなり大変だったのではないですか?

「確かに慎平はそういうシーンも多いし、作品自体の内容も重いので大変そうに見られるんですが、自分としては撮影が大変だったとはそんなに思ってないんです。僕には大丈夫な大変さ、という感じですかね。慎平は苦しかっただろうし、つらかったと思いますが、桜田通としてはダメージを受けてないんですよ。それは発見でした。でも、ほんと慎平はつらかっただろうな…って他人事みたいですけど(笑)」