“3A”、“あな番”の恐怖が脳裏に浮かぶ…考察型ドラマ「フォローされたら終わり」 は現代人必見の“SNSの教科書”

2019/11/20 12:00 配信

ドラマ SNS

「フォローされたら終わり」(C)AbemaTV

TwitterやInstagram、LINEなど、多くの人が毎日使う便利で楽しいSNS。

しかし、SNSにはネガティブなワードも多い。「拡散」「炎上」「裏アカ」「ネトスト(ネットストーキング)」、「SNSいじめ」や「身バレ」など…。誰もが巻き込まれたくないSNSトラブルの餌食となった若者たちのサスペンスドラマについて「こわっ!」「犯人わかっちゃった!」「全員が怪しすぎる」など、視聴者がストーリー展開を考察して話題となっている。

「中学聖日記」(2018年、TBS系)で鮮烈デビューを飾った俳優・岡田健史の連続ドラマ初主演作「フォローされたら終わり」(AbemaTVにて放送中)だ。

SNSに警告を鳴らした“3A”と、SNSで考察ブームが起きた“あな番”


2019年はSNSとドラマの関係が、より強固になった年といえる。

1月に放送された「3年A組-今から皆さんは、人質です―」(日本テレビ系)は、菅田将暉演じる教師が生徒を人質にとるというショッキングな設定でありながらも、真摯にSNSの在り方に警告を鳴らした。

フェイク動画やSNSの誹謗中傷に苦しんだ女子生徒の死から、顔の見えない相手に発せられるネットの言葉は「時として凶器になる」ということを訴えた。普段、勝手気ままに心無い書き込みをしていないかと、ハッとさせられた人もいるのでは。

一方、4月から2クールに渡り、視聴者がドラマの世界にどっぷりとハマることとなったのが「あなたの番です」(日本テレビ系)。原田知世田中圭演じる夫婦が引っ越してきたマンションを舞台に、住人同士で行われた交換殺人ゲームの黒幕が誰なのかをSNSで予想する“考察”が大ブームとなった。

ストーリーと演出そのものにSNSが多用された前者“3A”と、ドラマの世界を飛び出して視聴者を巻き込む形でSNSの力を感じた後者“あな番”。どちらもSNSが、視聴者とドラマをつなぐのに重要なキーであった。