“スプーンに映った小栗旬”が本家と勝負!? 霜降り明星・粗品「1万人の第九」で詩の朗読に挑戦

2019/11/22 19:25 配信

バラエティー

「僕の顔、全然小栗旬じゃなかったです(笑)」


小栗旬ら、そうそうたるメンツが務めてきた“詩の朗読”に初挑戦する粗品。「芸人らしく、自分にしかできない朗読をやってみたいです」


――「1万人の第九」の詩の朗読は、これまでそうそうたる面々が務めてきたわけですが…。

粗品:そうなんですよ、ものすごくハードルが上がってるから、正直めっちゃ不安で。それで、過去の朗読ゲストの方々の映像を拝見したんですけど、皆さん、完璧にこなされてるんですよ。噛んでる人でもいたら、こっちも少しほっとしたのに(笑)。

特にエグかったのが、小栗旬さん。僕も一応、小栗旬さんに似てると言われてるので(笑)、小栗さんくらいかっこよく朗読できたら…と思いながら、実際に小栗さんが朗読されている映像を見せてもらったら、ほんまにびっくりで。魂がこもってて、完璧な朗読なんです。最後、読み終わるとスポットライトが消えて、暗転するんですね。僕はパソコンで見てたんですけど、暗くなった画面に反射して映った僕の顔、全然小栗旬じゃなかったです(笑)。

――では今回、朗読にどのようなスタンスで臨もうと?

粗品:過去の朗読の映像を見ると、一流の俳優さんや女優さんたちだから、やっぱりめちゃくちゃかっこいいんですよ。静寂の中、1万人の皆さんがシーンとなって聴いていて。つまり、1万人全員が心打たれてるんです。でも、芸人の僕がそれと同じことをやったら、スベってるようにしか見えないと思うんですよね(笑)。

だから僕としては、自分にしかできない朗読というか、“芸人らしく”やってみたいなと。佐渡(裕)先生のお許しが頂けるのなら、今までになかった感じで明るくやってみたい…ということは、ちょっと考えています。

――改めてお聞きしたいのですが、「1万人の第九」という番組の魅力とは?

粗品:学生時代から、鳥肌が立つくらい、すごいコンテンツやなって思いながら見てました。1万人が全員、ものすごい練習をして一つの曲を歌い上げるっていうのが、まずすごいですよね。歌のパワー、音楽の素晴らしさが詰まった番組やと思います。

特に心に残ってるのは、東日本大震災が起きた2011年の年末に放送していた回。「被災地に届けよう」という意味合いもこもった、特別な回やったと思うんですけど、それを見たときに、音楽の力ってすごいなって思ったんですよね。佐渡先生も番組の中でおっしゃっていましたが、「みんなのために何か自分にできることはないか」ってなったとき、音楽にはものすごいパワーがあるんやなって。

僕にとって、1年の中で一番音楽の力を実感できるのが「1万人の第九」で。こんなに人の心を打つ番組はないと思うんです。だから自分は、一生のうちに一回はこの現場に居合わせないとあかん、とずっと思うてたんですよ。つい最近まで、母ちゃんと二人で応募しようと思ってたくらいですから(笑)。