さだまさしの目標は“おっさんたちの星”!? 全国ツアー千秋楽が放送

2019/12/19 16:03 配信

音楽

全国ツアーの千秋楽となった12月5日の東京国際フォーラムについて語るさだまさし

さだまさしがセルフカバーアルバム『新自分風土記』を携え、5月から全国ツアーを開催。その千秋楽となった12月5日の東京国際フォーラム公演が、12月28日(土)にWOWOWプライムで放送される。

5月にリリースしたアルバム『新自分風土記』は「望郷篇」と「まほろば篇」の2作からなり、「望郷篇」はさだの故郷・長崎をテーマにした楽曲を、「まほろば篇」は奈良をテーマにした楽曲を軸にセレクトされている。同アルバムをタイトルに掲げたコンサートツアーは、埼玉・川口リリア公演から始まり全国で46公演を展開。チケット完売が続出する人気ぶりだった。

見どころについて、千秋楽を前にさだ本人に語ってもらった。

イントロとエンディングが観客任せ!? どうなる「精霊流し」


――今回のツアーはどんな構成になっていますか?

セルフカバーアルバムのとおりです。前半は「望郷篇」の曲、後半では「まほろば篇」の曲をやります。アルバムの全曲ではないですけどね。アレンジも基本はアルバムどおりというものの、違うところもあります。例えば「精霊流し」はアルバムの収録で長崎・浦上天主堂で聖歌隊に歌ってもらいましたが、コンサート会場に聖歌隊はいないので、どうするかというと、お客さんがハミングで歌うんです(笑)。自分の歌のイントロとエンディングをお客さんに任せる歌手って、なかなかいないですよね。突然、その場でお願いするので、毎回、様子が違って、お客さんが最初から最後までずっと歌っていた公演もあったぐらい。12月5日の公演は客席5000ですからね。どうなるでしょう。

――セルフカバーアルバムがベースだけに、コンサートも名曲ぞろいですね。

最初に「雨やどり」でなんとも破壊的な始め方をするので、バンドメンバーもみんなずっこけています(笑)。続く「長崎小夜曲」(ナガサキシティセレナーデ)は去年のツアーの締めくくりで、その時はサンバ風のアレンジ。お客さんみんなが立ってノリノリでしたが、今年はおしゃれなアレンジだから立たせない。真綿で首を締めるようにジワジワと歌います(笑)。また、「まほろば」にはアルバムのアレンジにチェロの前奏を加えました。今回はベスト盤というより、ちょっとマニア向けで、相当“さだまさし通”の人なら分かってくれるという感じ。お客さんはコンサートが終わった瞬間、「うおー」って唸っていますよ。「さだまさし、(たっぷり)聴いたわ~」って。だから、逆に言うと、「さだまさしは嫌い」という人が嫌いなところを集めた内容になっていて、自分の腹黒い部分も見せていますね。

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