<横浜流星> 『はじこい』ゆりゆり&『よんまり』藍…2作の“受験生”役で見えた進化の証

2019/12/14 12:17 配信

ドラマ

大活躍の横浜流星、人気だけでないその実力とは?撮影=龍田浩之


福士蒼汰主演ドラマ「4分間のマリーゴールド」(“よんまり”、TBS系)が12月13日に最終回を迎えた。大切な人を想う気持ちの強さ、マリーゴールドの花言葉に託された「生きる」のメッセージを視聴者に訴えかけたラストに、SNSでは感動の声が渦巻いた。

そんな『よんまり』で注目を集めたのが、花巻家の末っ子・藍を演じた横浜流星だ。大注目の1年を経て“2019年の顔”と評される横浜。“料理男子”としても注目された今作で今年2度目の“受験生役”を演じ、俳優としての進化を垣間見せた。

大活躍で受賞ラッシュだった2019年


「Yahoo!検索大賞2019」大賞&俳優部門賞をW受賞した横浜流星撮影=阿部岳人


横浜は今作で、実年齢23歳ながら進路や家族の問題に悩む高校生を爽やかに演じ、料理はほぼ初挑戦といいつつエプロン姿で手慣れた料理所作も披露。花巻家の食卓シーンで並ぶ料理は「#藍ごはん」のハッシュタグで毎回SNSをにぎわせた。

そんな横浜は、今年1月期に出演した連続ドラマ「初めて恋をした日に読む話」(“はじこい”、TBS系)で演じた、髪をピンク色に染めた不良高校生“ゆりゆり”こと由利匡平役で一躍注目を集めたことが記憶に新しい。

匡平が深田恭子演じる15歳年上のアラサー塾講師・春見順子に思いを寄せながらも、その思いを必死に押し殺して東京大学受験にまい進するストーリーで、自分の思いに真っすぐな高校生を鮮烈に演じた横浜。「先生、ご褒美ください」「タメでも絶対見つけてたよ」といった甘いセリフや“舌ペロ”“40秒ハグ”などの胸キュン仕草が女性ファンの心をわしづかみにした。

“はじこい”をきっかけにお茶の間の人気を獲得した横浜は、一気にスターダムを駆け上がった。

“はじこい”スタート前は15万人ほどだったInstagramのフォロワーは今や140万人超と、この1年で約10倍増。出演ドラマ「あなたの番です—反撃編―」(日本テレビ系)でも話題を呼び、3本の主演作を含む4本の映画、5社のTVCMにも出演。『日経トレンディ』が選ぶ「2019年“今年の顔”」や「GQ MEN OF THE YEAR 2019」、「Yahoo!検索大賞」大賞&俳優部門賞…と受賞ラッシュで“2019年の顔”にふさわしい活躍ぶりをみせた。

匡平と藍、2人の“受験生”


“はじこい”の匡平と“よんまり”の藍はともに、受験を控えた高校3年生。どちらも制服姿での登場が多く、進路に悩む姿や受験勉強に取り組むシーン、受験会場に向かう場面も描かれた。

1年の間に、テレビドラマで受験を控えた高校生役を2度演じることになった横浜。前作が話題であればあるほど、似た属性のキャラクターを演じるとどうしても視聴者の脳裏には前作のイメージが浮かんでしまうもの。

だが、今期“よんまり”で藍が受験に取り組むシーンが放送されても、SNSでは意外なほど、あの強烈なイメージを残した受験生“ゆりゆり”を連想する声が上がらなかった。これは、何を意味するのか。

関連人物