お話をいただいたときは「僕がヒロイン役!?何かの間違いでしょ?」と、ただただビックリしました。ですが、内容を聞いて納得しました。おっさんに生まれ変わったヒロインなんだなと。美女と野獣ではなく美女が野獣といった感じだなと。(まぁ僕は野獣ほどカッコよくもないですが…)面白いお話なのでぜひやりたいと思いました。
今回僕が演じるのは、小澤征悦さん演じる夫・山下吾郎を心配するあまりよみがえった妻・多恵子。おっさんになった姿の女性とはいえ、まさか自分がヒロイン役に選ばれる日がくるなんて想像したことも、「いつかはヒロイン役をやりたい」なんて思ったこともありませんでした。コントやYouTubeで女性キャラを演じることはありますが、今回のドラマではこのままの姿で、扮装もメイクもせず、女性に見えないといけない。難しい役であるのは間違いないのですが、その反面やり甲斐も感じます。面白そうだし、楽しみの割合の方が大きいです。
主演の小澤征悦さんとは初共演です。バラエティーで拝見していると、サービス精神もあってポーカーフェイスでひょうひょうとボケるイメージがあります。お芝居ではシリアスな演技からどんなクセのある役も演じる幅の広さも感じますので、とても頼もしいなと思っています。
ドラマを通じて、人は見た目じゃないんだと…。心が大事だということが伝われば。…ん?失礼だなっ!僕の役は「薄汚いおっさんが!」とかボロクソ言われるのですが、自分でも笑ってしまうぐらい面白いです。それでいて切ないラブストーリーの要素もあり、とても楽しめる作品です。
この見た目のまま、ちゃんと多恵子に見えるよう、全力で演じてみせます。究極の愛の形を、ぜひ見届けてください。
声を掛けていただいてとてもうれしかったです。原作コミックを読んで、なんて愛おしい家族なんだろうと感動しました。おっさんの姿になって戻ってきた亡き妻を戸惑いながらも受け入れる吾郎はもちろんですが、理解できずに苦しむ娘のトモも、意外とあっさり受け入れる吾郎の父のタロスケも、みんな心にぽっかりと大きな穴が空いたまま、埋められずにいた人たち。周りからはヘンテコで奇妙な家族に映るかもしれないけれど、不器用ながらも一生懸命おっさんの姿になった多恵子に向き合っていく姿は、この一家にとって彼女の存在がどれほど大きかったかということを示していると思うのです。多恵子役は責任重大。身が引き締まる思いで台本を読みました。
今回、塚地武雅さんと「二人一役」を演じるのですが、2008年の映画「ハンサムスーツ」以来の共演です。塚地さんと一人の人を演じる体験ができるなんて、思ってもみなかったので、本当にうれしいです。塚地さん、きっととびきり可愛い多恵子になるんだろうなあ…。私は素の状態は気質がかなりおっさん寄りなので、「可愛さが霞まないようにがんばらないと!」と思っています。
主演の小澤征悦さんとは18年ぶりの共演なのですが、大らかさを持ちつつも好奇心が旺盛で、なにか面白いことはないかな、もうちょっと面白くできないかなというようなことを常に考えている人、という印象があります。いつもドアは開けっ放し、という雰囲気でいてくださるので、ご一緒していて非常に居心地がよいです。
長い長い冬の夜、このドラマでくくく、と笑って少しでも温かい気持ちになっていただければ、と思っています。とにかく登場人物が個性的な面々ですので画面が暑苦し...いえ、見るだけで、良い具合にぽかぽかしてくるはずです。
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