旬(須賀)の祖父・英一を演じさせていただきました、森次晃嗣です。英一は頑固な部分もありますが、家族への思いはとても強い人物です。ですが、あることがきっかけで、鱒之介(渡辺裕之)の間に溝ができてしまいます。
英一と鱒之介の過去とは何か。旬は、このことにどう関係しているのか。そして、柳葉家は今後どうなっていくのか。柳葉家は、全員がお互いのことを思い悩みながら、どのような結末を迎えるのでしょうか? ぜひ、ご覧いただけたら幸いです。
旬の出生のいきさつから柳葉家とは疎遠になっていた、長野の祖母を演じました。かわいい孫の旬が作って、遠路はるばる持ってきてくれたお寿司は、江戸前寿司ではありませんでした。笹寿司だったのです。
江戸前の生きの良さはないけど、温かい故郷の素朴な母親ゆずりの思い出の味なんです。そこがグッと来ますよね。ちなみに、私は江戸前も、笹寿司も、お祭ちらし寿司も、お寿司はみんな好きです!
旬(須賀健太)が弟子を取ることになった。札幌にいる、鱒之介(渡辺裕之)の兄弟子の息子だという。達也(阪本一樹)はハキハキする好青年であった。
ある日、常連である作家の池内(大石吾朗)が柳寿司に来る。サヨリの寿司を一口食べた池内の顔色が変わった。「これはいただけないな」。旬はサヨリの握りに顔を近づけた。微かにタバコの臭いがする。
サヨリの仕込みを達也にやらせた旬が達也に確認すると、一服したことを認め、謝った。そして数日後、生きのいいキチジ(キンキ)を入れてほしいと上寿司10人前の注文が入り、達也に出前を任せる。
だが、店にいる旬に、キチジの握りが入っていないとクレームの電話が入り、不審に思う旬がふと路地を見ると…。
弟子の教育がなっていないのは旬(須賀健太)の責任だと、鱒之介(渡辺裕之)に放り投げられた旬は、居酒屋で寛治(湯江タケユキ)にぐちを言う。だが、それは鱒之介の試練だと諭す寛治。
静まり返った店に戻ると、これまで鱒之介が黙々と調理場に立つ姿が浮かび上がってきた。旬は悟る。「分かったよ親父」。それ以来、旬は手取り足取り達也(阪本一樹)に教えることはしなくなった。
その代わり、鱒之介が旬に黙って見せてきた寿司職人の姿を、今度は旬が淡々と見せることにした。ある日、旬は開店前に赤貝を仕込む。殻付きの赤貝を黙々と捌く旬の姿を見る達也。
店で「親方は殻付きから赤貝を仕込むなんて、やっぱり本物の職人ですね」と褒める客。「え? 仕込みは旬さんがやったはず」。なのに何も言わず、にこにこする旬を見て、達也の心が少し動いた…。
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