真子(佐藤玲)が、結婚式は挙げないと鱒之介(渡辺裕之)と旬(須賀健太)に話す。「なんで?」と聞く旬に、長野の祖父母が結婚式には参列できないと言っていたとこぼす真子。
翌日、鱒之介の姿が長野の紺野家にあった。君江(林田麻里)の死後、疎遠になっていた2人と鱒之介。2人は、旬が生まれる前に柳寿司を訪れた際、元々病弱の君江が子がお腹にいるにも関わらず働く姿に驚いていた。
そして、祖父母は君江が旬を産むことに反対した。旬は無事生まれたが、10歳のとき君江は死ぬ。そんなわだかまりを解消し、真子の結婚式に出てもらえないかと、祖父母の元を訪れた鱒之介。
東京に行くことを逡巡する祖父母。そんなとき、旬が笹寿司をもって突然現れる…。
ある日、鱒之介(渡辺裕之)は旬(須賀健太)の全身が震えているのに気付いた。「長野で何かあったの?」と心配する真子(佐藤玲)に、「それは関係ないだろう」と言う鱒之介。旬は自分でも違和感を覚えていた。
母の君江(林田麻里)が、胸を押さえてうずくまる夢を何回も見る。寿司を握る手も震えるのだ。生気までなくなってきた旬。
そんな折、真子の結婚式も近く、帰ってきた鮭児(渡部豪太)が旬に、「後継ぎを押し付けてごめんな、だが、たかが寿司のためにお袋は死ぬことはなかった、人生やり直しはきかない」とつぶやく。
そんなある日、以前ふらりと訪れて旬の寿司は親方の模倣だと言い放って去った坂本(団時朗)が、また店にやって来た。坂本は仏像を作る仏師であった。
「江戸前寿司、1人前をください」。そう注文する坂本の眼が射るようにみている。動けない旬、その時、店の客が突然目の前から消え…。
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