――茅野市の印象はいかがでしたか?
水中「景色がキレイでした。僕は山口県の出身なんですけど、どちらかというと自然が多い方なので、故郷に帰ったような気分でした」
酒井「空気も景色も東京とは全然違いましたね。僕は、今回の旅で一番楽しみにしていたのは乗馬だったんです。人生初の挑戦で怖かったんですけど、インストラクターさんの厳しくも優しい教えのおかげもあって、自然の中を馬に乗って駆け回ることができたのは本当に楽しかったです。蕎麦作りもやって、食レポもやらせてもらえて、馬刺しもお酒も美味しかったです」
――今回のロケでお互いの知らなかったところなどを改めて発見することはありましたか?
酒井「意外と真面目だなって思った。いつもは冗談言ったり、結構ふざけているのに、バラエティーパートでも、コメントが真面目だなって」
水中「面白みがないってこと?」
酒井「そうじゃない。我々は仲がいいから、そういう身内的なトークになりすぎてもつまらなくなってしまうだろうし、見ている人が楽しんでもらえるようにするために、たぶん水中くんは真面目なトークを選択したんじゃないのかと」
水中「その通りです(笑)」
酒井「分かる、気持ちはすごく分かる。だって身内のわちゃわちゃ感を見てもね」
水中「そうそう」
――水中さんから見て酒井さんはどうでしたか?
水中「このまんまですよ。裏表がないんですよ、酒井くんは」
酒井「いや、結構あるけどね(笑)。でもそれは相手が水中くんだからだよ」
水中「普段通りなんですよね。飲んでても、ポジティブなのかネガティブなのか分からないところも(2人で笑)。ドラマパートでも、あぁ酒井くんだなって思いました」
酒井「カメラが回ってても回ってなくても関係は変わらないですね」
水中「無言が嫌にならない関係ですかね」
酒井「楽ですね」
水中「はい、やっぱり心強かったですね」
――今回の仕事の前と後で何か心境の変化はありましたか?
酒井「お芝居のことになっちゃいますけど…。ドラマのようにリアルな人間同士のお芝居の時に、アニメーション的なお芝居をしちゃうと浮いちゃうんですよ。ドラマにおける人と人の距離感や人間らしさ、ナチュラルさなどを、アニメーションなどの吹き替えをする時にも同様に置き換えてもっと生っぽくやると、アニメーションでもリアリティーさを出していけるのかなと感じました。つまりアニメーションにも自然に近いお芝居を取り入れられるんじゃないかと思いましたね」
水中「以下同文です(笑)。僕としては、今回の番組は初挑戦でしたし刺激にもなったので、今後もどんどん挑戦していきたいと思いました。トークに対してちょっと苦手意識があったので、このお仕事が決まった時に、酒井くんじゃなくて他の方だったら、ちゃんとやれていたのだろうか、と考えたりもしました。今は声優もマルチな活動をする方が多いですし、僕もお芝居だけにとどまらず、トークスキルとか体の使い方とかボキャブラリーとか、役者として必要ないろいろな要素をどんどん増やしていきたいという心境になりました。それは自分の引き出しが増えることにもなるし経験にもなる。そういうところを大事にしていきたいなと思いました」
――今回の番組の魅力とは?
酒井「声優の旅番組というのは過去にも幾つかあったと思うんですけど、その場所でドラマを撮って、そこを聖地にしましょうっていうプロジェクトは、僕が知る限りなかったような気がします。その組み合わせは非常に面白いし、またそれを見てくださった方が、“ああ、ここで撮影してたんだな、面白そうだな”と興味を持っていただけたら嬉しいですね」
水中「“旅”と“ドラマ”と“バラエティー”と1回で三度おいしいみたいな、そんないろいろな要素が盛り込まれた番組です。さらに、この番組は仲のいい人同士で、ということが前提にあるので、僕たちだけじゃなく、今後出演される方々にしても、それぞれの関係性とかが見えてくると思います。ですから、次の組み合わせはどうなっていくんだろうと、そこも興味深く見てほしいですね」
――今回は本物の声優が、声優という役を演じるということでしたが、その設定についてはどうでしたか。
水中「蕎麦職人が元売れっ子声優という設定でして」
酒井「あの設定についても、一応我々もいろいろと提案しましてね」
水中「声優を辞めた後、ちゃんと職があるというのはいいことですね(笑)」
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