萩原利久「人間らしいヒーローがいてもいい」コメディー時代劇に挑戦<Interview>

2020/01/04 07:15 配信

ドラマ インタビュー

SFコメディー時代劇「大江戸スチームパンク」で主演を務める萩原利久にインタビュー撮影=永田正雄/スタイリスト=壽村太一/ヘアメーク=Emiy


俳優・萩原利久が、1月18日(土)にスタートするSFコメディー時代劇「大江戸スチームパンク」(毎週土曜夜1:26-1:56、テレビ大阪※TSUTAYAプレミアムでも配信)で主演を務める。

ドラマ「3年A組―今から皆さんは、人質です―」(2019年1月~3月、日本テレビ系)や映画「ちはやふる」(2016年)、「十二人の死にたい子どもたち」(2019年)ほか多くの話題作に出演してきた萩原。本作では、江戸と似ているようで違う町「大江戸」を舞台に、熱さに強い主人公の青年・佑太を怪演する。

六角精児が演じる天才発明家・平賀源内の手によって佑太はヒーローに仕立て上げられていくが、台本を手にした時は「??」と疑問だらけだったという。それもそのはずで…。

最初は「ハテナハテナ…」


――今作の内容を聞いて、台本を読んだ時は、頭の中が「?」だらけになったそうですね。

お話を聞いた時に並んでいた言葉は、「蒸気力」「甲冑」「ヒーロー」「大江戸」…みたいな(笑)。ハテナハテナハテナだったんですけど、台本を読ませてもらったら面白かったんですよ。こんなことをやってみたい、あんなこともできるんじゃないかという気持ちが詰まりに詰まった大江戸の町だったので、僕ら自身もNGなしじゃないけど、何でもできちゃう感じになりました。

台本の時点でもいろいろ考えましたけど、現場に入ってから圧倒的に増える情報が多くて。他の方のビジュアルもそう、小道具も凝っていて。

【写真を見る】萩原利久が演じるのは蒸気力甲冑を着けたヒーロー・佑太第1話場面写真 (C)カルチュア・エンタテインメント/「大江戸スチームパンク」


――具体的は?

大江戸をイメージして発明された物もありますけど、全然フィーチャーされない物まで一個一個を美術スタッフさんが作っていて、もったいないなぁと思うぐらい凝っているんですよ。平賀源内が外の国から持ってきた、江戸にはない、大江戸にしかない研究案が詰まっているので、現場に入ってから自分の中の大江戸に対する色が濃くなっていって。足し算、引き算、割り算、かけ算を当てはめていく楽しさがありました。

――コメディー時代劇というジャンルに関しては、どう思っていましたか?

一番難しいジャンルだと思っていました。感情的な役の方がよっぽど難しくないって表現は変ですが、自己完結じゃないけど、自分でたくさんの引き出しを用意してそこに臨むというのが本来の役づくりとするなら、コメディーは一人では成立しないというか。相手の間だったり、会話だったり、テンションがあるので、なかなか構えようにも構えきれない。最初の方は、どうやったら面白くなるんだろうって考えてはみたものの、難しいなという印象がありましたけど、(現場に)入ったらガラッと変わりましたね。

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