西島秀俊と内野聖陽のW主演ドラマ「きのう何食べた?正月スペシャル2020」(テレビ東京ほか)が1月1日夜に放送された。連ドラ放送時にも話題を呼んだシロさんこと史朗(西島)とケンジ(内野)の愛情あふれる日常はSPでも健在で、Twitterでは「#きのう何食べた」がトレンド入り。お互いを思い合うシロさんとケンジの愛情に、感動の声が上がっている。
本作は、よしながふみの同名漫画を原作に、2019年4月期に放送され大反響を呼んだドラマ「きのう何食べた?」のSP版。今回は「誰のために時間とお金を使いたいか」を軸に、3月から5月までの3つのエピソードが3章立てでつづられた。
連続ドラマに続き、山本耕史演じる小日向と磯村勇斗扮(ふん)する“ジルベール”航の、“お騒がせ(?)カップル”も登場。また、田中美佐子やマキタスポーツ、高泉淳子、奥貫薫、田山涼成、梶芽衣子らのレギュラーキャストも顔を出し、作品を盛り上げた。(以下、ネタバレがあります)
この作品の見どころは、ドラマの端々に垣間見えるシロさんとケンジのお互いを思う心。
1章では、シロさんの両親に老後資金問題が浮上。仕送りを始めることになり少々負担に感じるシロさんを、ケンジが「俺、お金ってさ、大事な人のために使うなら価値は何倍にもなると思うんだよね」と励ます姿が温かい。
そんなケンジはシロさんの誕生日に3万円もする高級な傘をプレゼント。「シロさん弁護士さんなんだから、仕事の人に会うときはこのくらい素敵な傘持ってなきゃ!」という心遣いはまさに“内助の功”だ。
2章では、小日向と航の痴話げんかから始まるエピソードが描かれた。航に「なんでそんなに愛情の安売りするの?そんなに“ベタ惚れしてます感”出してたら軽く見られちゃう」といわれても、ケンジは一切ブレない。
「好きな人にはいつでもめいっぱい、それが俺のスタンダードだから」「おじさんはねぇ、定番がいいの。もう安心したいの。だから、愛情試すのは時々にしてあげなね」そう話すケンジには、いつものキュートなキャラとはひと味違う大人の包容力も漂った。