3章では、シロさんの“いい夫”ぶりが印象深く描かれた。
繁忙期でろくに家に帰れないシロさんに、ケンジの寂しさは募るばかり。「今日は家でメシ食えるかも」のメッセージを受け取って舞い上がったと思ったら、直後に「今日も遅くなる。本当にすまない」のメッセージが届いてショック…。
それでも副菜を作り置きして食費節約に努めたり、シロさんのワイシャツにせっせとアイロンをかけるなど、ケンジの健気な努力にシロさんはちゃんと気づいていた。あわただしい一時帰宅で顔を合わせて会話ができなくても、後からちゃんと「れんこんのきんぴら、うまかった。夜中、全部食っちまった」「シャツのアイロンも助かった。ありがとう」とメッセージ。忙しい合間に帰宅してケンジ手作りのオムライスを口にすると「五臓六腑に染み渡るとはこのことだ…うまい！」「ケンジいろいろ作ってくれてたんだな、ありがとう」「こんなうまいオムライス食べたことないよ」とねぎらった。
3つのエピソードを貫くのは、ケンジとシロさんのお互いへのブレない愛情。加えて、シロさんが相談者に弁護士として「うまいものを食べたときに、それをまた一緒に食べたい、食べさせてあげたいと思う人が心の中にいる人間は何があってもやり直せます」と言葉をかけたり、小日向も「僕は、ワタルくんが投げつけるわがままは全部僕に向けられていて欲しい。そして100パー僕だけで応えてあげたいんです」と自身の恋愛観を披露したりと、人が人を思う気持ちの温かさがぎゅっとつまった1時間半となった。
視聴者からはSNSに「SPもホント良かった!!最後、泣いちゃった」「ちょっとした一言に感動！もう永遠に見てられる」「お正月から最高に癒されました。ありがとう」といった感動の声が続々と寄せられ、Twitterでは連ドラ放送時同様「＃きのう何食べた」がトレンド入りする大反響。「シロさんみたいに、家事に『ありがとう』言ってくれることって夫婦円満の秘けつだと思う。あんな旦那さん素敵」「ケンジみたいに“好きな人にはいつもめいっぱい”でいたいなぁ。憧れる」など、2人の関係に“理想の夫婦像”を見る声も目立った。
原作ファンからも「原作にはないシーンやセリフも多いのに世界観がまったく崩れてない。原作への愛情とリスペクトがすごくて毎回ありがとうって思う」といった絶賛の声が上がり、続編を望む声も殺到している。
「きのう何食べた？正月スペシャル2020」は1月8日(水) 23:29までTverで無料配信中、また動画配信サービスParaviでは正月SPもレギュラー放送分も配信中。