――応援してくれた両親に今、伝えたいことはありますか。
私はキャプテンという役割をちゃんと果たしたい気持ちばかりで、当時はもうそれしか考えていませんでした。体調を崩さないように栄養が取れるものを作ってくれたり、送り迎えしてくれたり、今思えば、両親のそういう協力があってこそのダンス部のキャプテンでした。そういうたくさんのサポートをしてくれた両親には、「ありがとう」と言いたいです。
――その頃のご両親との一番の思い出は何でしょう。
大会で負けちゃった時に、頑張ってきたのを一番近くで見ていて一番支えてくれた両親に「おつかれさま」と声を掛けてもらったのが一番の思い出です。声を掛けてもらったその瞬間は忘れられないですね。常に私がやりたいことを応援してくれて、「やりたいならやりな」って言ってくれて、とてもいい環境を作ってくれました。本当に両親の協力なしではできなかった3年間の活動だったと思うので、「何から何まですべてありがとう」と伝えたいです。
――現在こうして女優などダンス以外でも活躍されていますが、高校時代にそういった想像はしていましたか?
まったく想像してなく、夢にも思っていませんでした。今いろいろとお仕事をさせていただけていることには本当に感謝していますし、こうやって高校生ダンス部のことに対して、自分の思いを伝えられることもすごく嬉しいです。自分の原点というか、大事にしないといけないのはここなんだなと、毎回改めて思います。
――伊原さんにとって女優業とは?
女優業って未知の世界で、チャレンジばっかりなんですけど、チャレンジすればするほど高校時代に培ったことを生かせる現場が多いので、すごくつながっているなと感じています。
――ダンスをやっていたことが演技をする上で生かされるなと感じることはありますか?
台本を読んで言葉でも理解はしますが、現場で動きを付けてもらってから演技をする方が私はしっくりくるんです。体での表現、自分の中で動いてやってみることで吸収することが私は多いのかなと感じます。それはダンスをやっていたからなのかもしれません
――緊張をほぐす方法はありますか?
高校生の頃、コーチに、「緊張しなくなるまで練習しろ」って言われていました。自信がなかったり、練習不足だった時に緊張するので、その不安要素がなくなるまで練習しろと。そうしたら緊張しないからと言われていたんです。でもいくら練習しても緊張はするんです(笑)。そういう時に先輩に背中をポーンと叩いてもらったり、「大丈夫、みんな緊張するから」と言ってもらって、私は結構リラックスできていました。背中を叩いてもらったり、隣の人と手を握る、それだけでもちょっとリラックスできると思います。
――高校生と今同じステージに立ちたいと思ったりしますか。
大会って緊張がすごいんですよ、本当に(笑)。なので一緒に立ちたいというより、袖で緊張をほぐしてあげる役割をしたいです。同じ場所で同じ空気感は味わいたいと思います。
――伊原さんの来年の目標を教えてください。
私自身もこの仕事を始めさせていただいてからチャレンジの毎日です。ダンスに関しては昔からやってきたので少し自信を持てる部分はありましたが、今は初めてのことばかりです。これからは、今やらせていただけていることを少しでも自信に変えられるように一つひとつステップアップしていきたいです。
――最後に、番組の生配信を楽しみにしている視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。
大会のダンスを生配信で見られることは本当にすごいことだと思いますので、リアルタイムで臨場感を楽しんでください。実際に会場で見て伝わるものもありますが、配信で見るからこそ、作品を客観的に見られる面白さもあると思います。自分の目線だけじゃなくて全部を客観的に見られるのは配信ならではの楽しみ方の一つだと思います。踊っている時だけじゃなく、入って来る瞬間や終わってはける瞬間まで隅々まで見てもらえたら、またいろいろ楽しみ方が増えるんじゃないかと思います。
いはら・りっか●1999年6月2日生まれ、大阪府出身。
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