「ワケあって火星に住みました~エラバレシ4ニン~」仲村トオル、広末涼子らが「火星での撮影」の苦労を明かす!

2020/01/11 12:00 配信

ドラマ

第5話主演・斎藤工<LABO5:大松翔太役/人気の作曲家>


「ワケあって火星に住みました~エラバレシ4ニン~」第5話より(左から徳永えり、加藤諒、高岡早紀、斎藤工)


脚本を読んで最初に感じたのは、「これをどうやって撮影していくのか!?」という疑問でした。密室の4人のセリフ劇という海外ドラマのシットコムや舞台劇を思わせて、どうやって準備すればいいのかもわからない。まるで、舞台公演の初日に初めて共演者と顔合わせをするような恐怖で、これはまずいぞ…という不安がありました。

でも、現場入りすれば、同じような不安を抱えている加藤諒さん、徳永えりさん、高岡早紀さんがいて、お芝居というよりも個人競技から集団競技のスポーツに変わっていくような感覚がありました。

その関係性は劇中の4人の関係性と一緒。人間はポジティブな環境下よりもネガティブな環境下で繋がった方が互いにシンパシーを感じやすいので、それを狙って作られているとしたら…これは凄いドラマプロジェクトです。

みなさん技巧派で、しっかりと相手の言葉を受けて、それぞれが生のリアクションを返してくる。無言の時間にもコミュニケーションがあって、そこから醸成されたものが言葉や感情として芝居に出てくる。脚本はあるけれど、実はノンフィクションでもあるということを個人的には訴えたいです。

火星を舞台にした今回のドラマの放送時間が、深夜0時というのは素晴らしいと思います。宇宙空間や夢の空間は繋がっているような気がしていて、眠りにつく時間帯に非現実の世界や日常から逸脱した場所に憩いを求めるのは人間の常だと思うからです。

それだけに今のストレス社会の中では、火星へのエスケープ感は清涼剤のようにも感じられる。視聴者のマインドを擬人化したものが、劇中の登場人物たちだと思うので、それぞれのLABOに自分自身の姿を見つけてしまった…という体験をしてほしいです。

第6話主演・三浦翔平<LABO6:如月漣役/元バンドマンの医者>


「ワケあって火星に住みました~エラバレシ4ニン~」第6話より(左から山口紗弥加、笠原秀幸、三浦翔平、丸山智己)


最初は「たった2日間で、この台詞量を撮影!?」と驚きましたが、ドラマと舞台が連動するプロジェクトという新しい試みに参加させていただく限りは楽しむことが一番、と思って挑みました。あまり経験したことのない手法での撮影だったので、分からないことや慣れないこともあり、正直、とても疲れました(笑)。

演じた如月は、インディーズで結構売れていたバンドマンから転身して、医者になったという設定です。挫折を経験しているのに自信満々で、平気で嘘もつくし、チームを仕切ろうとする。

だけど、人に責められるとメッキがはがれてきて……と、短い時間で一人の人間のいろいろな顔を表現しないといけなかったので、少し苦労しました。でも、どのシーンの撮影も楽しかったです。

丸山智己さんとは共演したことがありますが、笠原秀幸さん、山口紗弥加さんとは初めての共演だったので、最初はお互いのことを探り合いながらでしたが、どんどんテンポと空気とリズムが合ってきて、最終的にはみんなで一緒に作り上げられたな、という達成感がありました。全員それぞれに見せ場があるのですが、いい意味で振り切っていて、お芝居を楽しんでいたという印象です。

他のLABOの話では、結束力が生まれて、最後にはちょっと感動するような展開もあると聞きました。でも僕たちのLABO6では、物語が進むにつれて逆に関係性が崩れていきます。最初に結束した4人が、お互いを知ることで逆にどんどん気持ちが離れていく。そこが、第6話の見どころだと思います。

アホなことを全力で真面目にやっていますので、ところどころに散りばめられたワチャワチャしたシーンを楽しんでいただけたらうれしいです。