要潤主演のオトナの土ドラ「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~」(毎週土曜夜11:40-0:35、フジテレビ系)が、1月11日(土)放送の第6話から最終章となる「資産家夫殺し裁判」篇に突入。
中山七里の原作最新刊「悪徳の輪舞曲(ロンド)」(講談社文庫)をベースにしたドラマが、3話にわたって描かれる。
そのゲストとして、浅野温子が出演。元少年A・御子柴(要)の母として登場するだけでなく、自身が再婚相手を殺した罪で起訴され、その弁護を息子である御子柴に頼んだことで約30年ぶりに親子再会を果すことになる。
衣装合わせで浅野は、今回はあえてメイクを抑え、疲れ切った老女として御子柴の母を演じることを提案。監督やプロデューサーが圧倒されたという、女優魂を見せた浅野のコメントが到着した。
――元少年Aの母・成沢郁美役について。
この役のことは、分かってあげられないですよね、本当に。この女性が一体どうやって生きてきたのかをずっと抱えながら、せりふの一言一言を言わなきゃいけないと思うと、本当に重いなぁっていうのがすごくありました。
(御子柴が少年期に犯した)あの事件後、20年以上という年月の経過があったから言えた言葉が、いっぱいあるんですよね。それが、自分の中で消化できないと、言えないというか…。
変な話、せりふだけ覚えていうのはできちゃうんだけど、そのせりふを吐くまでの心境に至るのには、やっぱり時間が掛かりましたよね。
今でもまだ、自分の中で消化できているとは思っていないんだけれども、この人は結局消化できないままずっと生きているんだろうなっていうところで、自分の中で良し!としないといけないなと思っているんですね。
だって、やっぱり分からないから。だからこそ、演じる中で“分かったふうなせりふ”になっちゃうのは嫌だなって思いながらやっています。
というのも、殺人者の役というはやったことがありますが、犯罪者の母親役は初めて。しかも、今回は少年犯罪という特殊さもあり、自分が産み育てた母親だからこそ責任を突き付けられるじゃないですか。
何がいけなかったんだろうって考えたところで、答えは結局分からないし。はっきり言って、こうした役は初めてで、かなり難しいですね。
――親子が再会する面会室シーンについて。
約30年ぶりの再会だから、(御子柴と郁美の)2人のやり取りがあんまり上手い具合になっちゃうとおかしいですよね。齟齬が生じないとおかしいし、変な間ができるのも当然な場面だし、あんまりテンポ良くやっちゃうと嘘臭いし。
最後、きちんと御子柴礼司が頭を下げられるようになるまで持って行かなきゃいけなくて、その点でいうと私(のせりふ)は、押しの一手。それを御子柴さんがどういうふうに動いて、最後どうやって納得してくれるのか。
そこまでの流れが、どんだけチグハグでもいい、見ている人が危機感を覚えるぐらいじゃないとおかしいと思うし。私のどの言葉で、要潤という役者さんがどう受け取り、どう動いたのか、予定調和じゃない演技を楽しみにしていてもらえたらいいかなと思っています。
――共演者について。
要さんは初めてです。ベッキーさんとはNHKの情報バラエティー番組で、10年以上前にベッキーさんが司会で、私がゲストという形でご一緒しました。
カンちゃん(津田寛治)とは「水戸黄門」(TBS系)で一緒だったって言うんですけど、私は(津田演じる)風車の弥七さんが登場しないところに出たので、そこですれ違った感じかな(笑)。あと今回、私の旦那さん(再婚相手・成沢拓馬)役の市山(貴章)さんは41年ぶり!(爆笑)
――共演でいうと、御子柴の少年時代を演じる大西利空くんもいます。
(とてもうれしそうな声で)あのコマイのがいたよ! あの子は「なるようになるさ。」(2013年、2014年、TBS系)っていう橋田寿賀子さんのドラマのときに、舘(ひろし)さんと私(演じる夫婦)のお店で働く、従業員の息子役で出ていたんですよ。
結構、舘さんがかわいがっていて、(撮影中)ウチのお店にずっといたっていうのがありまして。1年ぐらい一緒だったのかな、パート2まであったんで。
そのドラマの後、映画の現場に遊びにきたけど、それはドラマのすぐ後だったから、そんなに変わってなかったの、カタチが(笑)。え? イケメンに成長しているの!?
楽しみは楽しみだけど、ちょっと怖いねー。なんかねー、一緒にやった子がどんどん大きくなって。今13歳? 中学1年? ワーオ! 今後共演するシーンも結構あるんで楽しみです!
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