さらに田中は、演じる夏目について「最初はモテるなと思ってたけど、実はそこまでモテてないって気付いて」と打ち明け、「(好意を持った人が)思いを告げて満足できるような、ちょうどいいモテ具合。みんなのこれからの恋愛の練習台みたいな(笑)。優しいし、寄り添ってくれるけど、押しが弱くて、恋まで発展しない手前の人なのかな」と分析。
それを聞き、今泉監督は「田中さんがめちゃくちゃモテる人だと思ってやってたら、(夏目は)嫌な人になってたかも。その辺を探ってくれたから、こうなったのかもしれないですね」と感謝した。
一方、本作のヒロインで廃業寸前のラーメン店を営む木帆を演じた岡崎は、本作について「日常感を大切にされていて。いざそれをカメラ前でやってみてと言われると、すごく難しくて新しい挑戦でした」と振り返り、「監督が出してくださるすごく優しい空気感の中でできて、引き出しが増えた感じがしてすごくありがたかったです」とニッコリ。
最後に、田中が「人が誰かを思ったりすることの温かさや、思うことでどれだけ温かくなれるのか、人のことを考えられるすごくいい作品。誰かを好きになる、興味を持つ温かさを教えてくれ、“メロウ”な気持ちになれると思います」と穏やかな表情でアピールし、締めくくっていた。
取材・文・撮影=TAKAMI
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