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「2時間ドラマを考えています」と聞いた時、驚きでいっぱいでした。自分がシュートを決めた2010年から約10年経った今でも、こうやってドラマ化される事が決定し、すごく光栄に思います。
また、打ち合わせを重ねていくにつれ、ドラマ化されるんだという実感やワクワク感が湧いている状態です。
同時に2010年を振り返ると内容の濃い1年で、1年休学をしましたが、「諦めない心」を学んだ高校3年間だったなと思い出しました。
大河ドラマや、最近も連続ドラマに出ていた中川大志さんが主演と聞き、こんなイケメンが…と困惑しました。役になりきる姿は圧巻だと思います。
ドラマ化で楽しみにしていることはいっぱいあるのですが、ラストの試合シーンはもちろんのこと、チーム全員が一緒に泣いてくれたシーンを注目ポイントにあげたいと思います。
人は誰かのために頑張る時に最も成長する――。正幸君はもちろん、彼を支えた人たちが教えてくれたことです。いくつもの困難があり、何度か書くのを諦めかけました。
脱稿直前には東日本大震災。インクも紙も足りず一時は出版中止の危機もありました。たくさんの本が外されたリストの最後に、なぜか残った奇跡の一冊です。
さらに左手一本でシュートを決める夢をかなえた彼の、水泳でパラリンピックという夢の第二章。ここでも彼は脅威の進化を遂げ、二つ目の奇跡を起こしました。
結果はどうなるか分からないけれど、日々喘ぎ、時に涙して、成長した。そのプロセスこそスポーツの本質だと思います。
主人公の中川大志さんは、ドラマ好きの私が以前から応援していた役者さん。「G線上のあなたと私」(2019、TBS系)の繊細な理人君と、「わずか3割不甲斐なし」の細杉君のギャップ萌えです。絶望から光を見出す主人公をどう演じるのか。
私が書いた物語を一足飛びで超え、彼の姿が多くの若者に希望を与えることを願ってやみません。
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