このパーティーシーンは、4日間かけて約630人のエキストラと共に撮影が行われたという。スケールの大きさにも注目だが、それぞれのキャストが身にまとうファッションもジバンシイやGUCCIなどハイブランドのドレスにはじまり、TiffanyやTASAKIといった高級ジュエリー、Christian LouboutinやStuart Weitzman(スチュアートワイツマン)などの高級シューズが使用されているとのこと。
蜷川監督は、作品を通してファッションにかなりこだわったそうで、それぞれのキャラクターの衣装を選ぶ際にも、「『この人はこの服は着ないよね』『この子はこのブランドのバッグは持たないだろう』とか、キャラクターを作っていくうえで本当に何回も何回も打ち合わせをしました」とコメント。
さらに、「例えば携帯ケース一つとっても、『この時期のなつめだったらきっとこれを選ぶはずだ』とか、『携帯の画面が割れていても直せないね』とか。売れてくるとマーク・ジェイコブスのちょっといい携帯ケースに変わっていたりするんです」と語っており、細かな持ち物にまで注目して見てみるのもよさそうだ。
また本作の舞台は、現代の東京。その理由について蜷川監督は、「海外のブランドやトップクリエイターたちが日本に来て、東京をテーマにいろんな映像を撮ったりしていて、悔しかったんですよね。『外から見たらこう見えるかもしれないけど、本当はこうだよ』と思ったり、『こんなにかっこよく撮っているのなら、私だって撮りたい』と思ったりもして」と、東京生まれ東京育ちの蜷川監督にとって、満を持して撮影に臨んだ作品であることを告白。
主演を務めた中谷も蜷川監督と同じく東京出身だが、現在は海外で暮らしている。中谷は、「私たちが想像する以上に、東京や日本は世界中から注目されている場所なんだなとあらためて気付かされました。日本人でも訪れたことがないような場所を海外の方のほうがよくご存知で、とても恥ずかしく感じることがあります。とても魅力的な場所に生まれ、魅力的な場所で演じることができているんだなというふうに思います」と日本への見方が変わったことを明かした。
最後に、蜷川監督は本作の見どころを、「口当たりがいいドラマではないかもしれないですが、今までにない新しい女性像が描かれていて、あるエリアの方たちにとってはリアリティーのあるドラマになっているんじゃないかなと思います。まずは試しに見ていただいて、そしてできれば3話、4話くらいまで見てから、その先に進むか進まないかを決めてもらえたらうれしいです(笑)。よろしくお願いします」とアピールした。
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