ドジっ子でも最強な女優、綾瀬はるかは天然か? 計算か?<ザテレビジョンシネマ部>

2020/02/18 07:00 配信

映画

『ICHI』(c)2008映画「ICHI」製作委員会


いつも明るく一生懸命で、ちょっぴりドジっ子。まるで少女漫画から抜け出てきたようなキャラクターで、男女問わず絶大な人気を誇る女優・綾瀬はるか。彼女のこうしたパブリック・イメージは、TVのバラエティ番組をはじめ、新作映画のリリースごとに開催される完成披露試写会や公開初日舞台挨拶で繰り広げられる、ちょっとピントのズレた“天然ボケ発言”によって築かれてきた。

『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』(c)2010「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」製作委員会


本人そのまま?と思わせる、おっちょこちょいの新人CAを演じた『ハッピーフライト(2008)』(2月23日[日・祝]午後1:15 WOWOWシネマほか)の舞台挨拶では、「私とは真逆の役でしたが、一生懸命やりました!」と綾瀬が宣言すれば、矢口史靖監督が「ほとんど素で演じてましたね」と瞬殺。

そんなやりとりを見て、共演の吹石一恵が評した「周りにいる人全員をツッコミにしてしまうキャラ」という表現は、今では綾瀬の代名詞となっている。

『プリンセス トヨトミ』(c)2011 フジテレビジョン 関西テレビ放送 東宝


暗いニュースが飛び交う昨今だが、彼女の発言が見出しを飾れば、それを目にした瞬間は誰もがほっこりなごんでしまう。ここまで無害で明るい話題を提供してくれる美人女優(しかもグラマー)は稀少ゆえ、特にオジサマ読者の多いスポーツ新聞や週刊誌の記者たちは、綾瀬の新作会見となればこぞって馳せ参じるように。

かくして、ボケる綾瀬はるかと愛でるメディア、という幸福な関係性が成立して久しい。実際こうした会見場で、彼女にデレるオジサン記者がどれだけ散見されてきたことか! そして気付けば彼らはもれなく自動的に映画のPRに貢献しているのだ。

関連人物