雑誌「nicola」(新潮社)の専属モデルとしてデビューし、2017年には映画「幼な子われらに生まれ」で女優としても活動するようになった南沙良。
映画初主演を果たした「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」(2018年)では吃音症の高校生を見事に演じ切るなど、17歳ですでに“演技派女優”の風格があり、宮沢りえと親子役を務めたCMでは「あのかわいい女の子は誰?」とネット上で話題にもなった美少女だ。
完璧に見える彼女が、意外なプライベートから、演技をする上で心がけていること、また新たに挑む“難役”について語ってくれた。
――デビューのきっかけを教えてください。
物心ついた時には、自分とは違う誰かになってみたい、それを仕事にしている女優さんってかっこいいなと思っていたんです。だから今、芝居を続けられることがすごく幸せです。
――難役に次々と挑む印象があります。演じる上で心がけていることはありますか?
初めて演技をさせていただいた、「幼な子われらに生まれ」という映画作品の現場で、三島有紀子監督から「お芝居をしようとするのではなく、相手からもらったものに対して、役を通して自分が思ったことをそのまま相手にぶつけたらいいだけだよ」と声をかけていただいたことが心に残っています。演じる上で、ずっと大切にしています。
――3月4日(日)放送のドラマ「信州発地域ドラマ ピンぼけの家族」(夜10:00-11:00、NHK BSプレミアム)で、ある悩みを抱える高校生・宮下陽菜を演じますね。
陽菜は誰にも言えない、鬱積(うっせき)とした気持ちを抱えている女の子。人に自分の気持ちを言えずに抱え込んでしまう姿は自分自身と重なるところもあります。主人公と出会うシーンではスワンボートに乗って叫んでいるのですが、私自身、日ごろの鬱憤(うっぷん)を晴らしましたね(笑)。
――そのシーンは刮目ですね! ドラマはカメラがキーワードとなっていますが、南さんもカメラが趣味なのだそうですね。
父がフィルムカメラ撮影が趣味で、私も小さな頃から撮ったり撮られたりしていました。今でも散歩に出かけるときはカメラを持って行って、日常のワンシーンを切り取ったりしています。最近だと、コンクリートのシミがネコの模様に見えたのがかわいくて、思わず撮っちゃいました!
――撮影現場にもカメラを持って行っていたのだとか。
ドラマにも出てくる、諏訪湖でよく撮っていました。撮影の最終日に、諏訪湖全体を見下ろせる場所に行ったんですが、そこで撮った写真がすごくきれいに映っていて、現像したものを見て、とてもうれしくなりました。
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