瀬戸康史、三吉彩花 あらゆるタブーを内包した舞台『母を逃がす』に出演「挑戦といえる作品」 <Interview>

2020/02/28 12:00 配信

芸能一般

瀬戸康史と三吉彩花が舞台『母を逃がす』に出演する 撮影=山内洋枝(PROGRESS-M) ヘア&メーク=CHIHIRO(TRON) スタイリスト=森保夫(ラインヴァント)


あらゆるタブーを内包しながらも、人間の強さを痛烈な笑いで描いた松尾スズキの問題作『母を逃がす』が、瀬戸康史三吉彩花の出演、ノゾエ征爾演出というフレッシュで斬新な顔合わせで、シアターコクーンに登場する。

「母を逃がす」は、松尾スズキの作・演出で、自身が旗揚げした「大人計画」により1999年に初演、2010年に再演された作品。今年、Bunkamuraシアターコクーン芸術監督に就任した松尾が演出に指名したのが、彼の教え子でもあり劇団「はえぎわ」を主宰するノゾエ征爾

出演するのは、ドラマ、映画、CM、舞台と幅広い分野で活躍する瀬戸康史と、本作が舞台初出演となる、女優、モデルの三吉彩花。演出を手掛けるノゾエは、役者としても出演。ほかにも稲葉友山下リオ峯村リエ高田聖子六角精児に加え、マキタスポーツもう中学生といった異色のキャストが集結した。

“自給自足自立自発の楽園”をスローガンに掲げた架空の農業集落「クマギリ第三農楽天」を舞台に、病に倒れた父に代わり村をまとめる頭目代行の雄介(瀬戸康史)、刑務所に入っている兄・地介(六角精児)、兄の雄介に反抗し、女警備長の島森(峯村リエ)とよからぬ関係を持つ妹・リク(三吉彩花)、母のハル子(高田聖子)の一家を中心に、閉鎖的なコミュニティで生きる人々の切実な日常生活を辛辣な笑いと共に描く本作で、物語の中心となる雄介とリクという兄妹を演じる瀬戸康史三吉彩花に話を聞いた。