“パパ恋”で麿赤兒と大久保鷹が50年ぶり共演、インタビューで盟友ぶり披露「お互いが生きていればいい」

2020/02/25 06:14 配信

ドラマ

大久保鷹(写真左)と麿赤兒の“レジェンド”二人がそろい踏み!(C)東海テレビ

麿赤兒&大久保鷹インタビュー


――お仕事以外でお会いするのは…。

大久保:こうやって顔を合わせて話すのはしばらくぶり。でも、やっぱり会うとうれしいね。

麿:毎日は嫌だけど、たまに会うからいいんだぞ(笑)。

大久保:お互いうるさいから(笑)。

麿:久しぶりに会ってくだらないことを話して、そして、相変わらずバカだなー、と思います。

――久々の共演、いかがでしたでしょうか?

大久保:芝居の雰囲気もあるけど、まだバカをやっているな、お互いに、と思ってね。

麿:こちらもセリフがあるので、たまに目が合いましたが、しらん顔をしました(笑)。

大久保:お互いに目を逸らしていたりして(笑)。

――お互いのことを当時も含めて、どう思われていらっしゃいますか?

麿:ライバルといえばライバルになります。(状況劇場の)当時も、鷹のほうがいい役もらったな、と思うこともありました。

大久保:麿とは一緒に稽古場にいるだけで楽しかった。僕らは遊びと物作りが同時にできた時代に育ったんです。その後も麿が状況劇場をやめて踊りの旗揚げをしたときも、「俺は観に行くんだ」と劇団の皆に言って。

麿:よく観に来てくれていたよな、ありがとう。

大久保:この信頼よ(笑)。好きなヤツとの付き合い方というのはいつまでも変わらない。たまに会えば、「バカが」とか、「このやろう」とか言いますし、頻繁に会うことはないけど、お互いが生きていればいい。

麿:そうだよな、元気で。こうやって昔のことを言い合える仲間は少なくなったからね。 

――当時を知る方は、“レジェンド二人の共演”と驚くと思います。

麿:あの二人、まだ生きていたのかってね。でもこのレジェンドも、もうろくしたな。でも、そのもうろくぶりすらも見せつけるというね。

大久保:でも、俺らの仕事ってそういうことだよ。自分の顔がどう映っているか分からないけど、シワぐらいは映っているだろうって。

麿:でもシワには(俺らの)年月があるから、そこをまたカメラで捕らえていただいたらうれしいじゃないですか。

大久保:お前、いいこと言うな(笑)。

――視聴者の皆様にメッセージをお願いします。

麿:このドラマは設定がとても楽しいです。男同士のやりとりなのに、中身は女性だとか、さすが令和のドラマだと思います。

大久保:亡くなった女房が男の姿で蘇ったなんて、なかなか凄いドラマだよな。

麿:難しいと思うんですよ、あの役(山下吾郎)は。だから小澤さんがどういう風にやられるのかと後ろから見ていると、とても面白く演じられている。

大久保:人の心というのはどこに向き合うべきかという、殺伐としたこの世の中で、こういう家族の話は結構いいなと思いました。義理人情を感じたね。

麿:家族になった以上、人情というものはいつの時代も変わらないから、そこに変容していく愛の形というのを笑いながら観る楽しさがこのドラマにはあると思います。

大久保:令和の愛の形ね。麿はその家族の長だからな、お前のお茶目でかわいいところもちゃんと撮ってもらえよ!(笑)。

第5話(2月29日放送)あらすじ


多恵子(本上まなみ)にうり二つの女性は、トモ(福本莉子)のクラスの臨時担任だった。

その佐々木ミク(本上まなみ)が山下家を訪れ、おっさん多恵子(塚地武雅)も動揺を隠せない。吾郎(小澤征悦)は、ミクの話を聞くうちに生前の多恵子を思い出し、涙が溢れ出す。

そんな中、ミクのある大胆な行動で二人は急接近。吾郎は誘惑に打ち勝つことができるのか?