――このドラマの企画、そして脚本を読まれた時の印象をお聞かせください。
非常にダーティーでチャレンジングな作品だなと思いました。それをテレビドラマでできる喜びと期待感があります。登場人物も単純に悪い人たちではなく、根底にある強い思いに突き動かされているというところにすごく魅力を感じています。
――高橋一生さんとは初共演で双子の兄弟という設定ですが、どのように芝居を重ねていきたいですか?
今回、高橋一生さんと、性格の違いはありますが同じベクトルを向いた双子の兄弟役として共演することはすごく楽しみです。
竜一と竜二はそれぞれ違うパートを生きていきながら、最終的なゴールは同じだと思うので、二人で一つということは頭の中におきつつ、劇中で「汚いことは俺がやる」といった竜一の言葉があるように、それぞれのやるべきことを全うする意識を持って芝居に臨みたいと思います。
具体的には、高橋さんと実際お芝居を合わせてみて、「こう出てくるんだな」ということを体感しながら作り上げていけたらと思います。
――演じられる竜一について、玉木さん自身はどのような印象を持ちましたか?
整形をして本来の自分を捨て、別の人生を歩むというのはものすごい覚悟と意志が必要だと思うので、何をするにもすごくちゅうちょしない人物なんだろうと想像しています。
――本来の竜一だけではなく、その時代ごとに「斉藤一成」や「和田猛」といった役柄も演じます。一人三役のような大変さがあるように思いますが、どう演じていきたいですか?
本来の自分を捨てて生きるとはいえ、やはり人間なので、竜二がいることによってブレーキがかかる時もきっと出てくると思います。そういう意味で三役というか、完全に他の人物になりきる時もありつつ、でも少し“本来の竜一”をにおわせるというバランスを探りながら形にしていかなければと思っています。
――今作は40代として初の主演作になります。玉木さんにとってどのような作品にしていきたいですか?
40歳になったからといってそんなに意識的に何も考えはしませんが、今まで積み上げてきたものがまた違う形になって表れるのが40代だと思いますし、このタイミングでこの作品に出会えたことは幸先が良いなと思っています。共演者やスタッフの皆さんとより良いものにして、地上波でもこんな刺激的なドラマを作ることができるんだと再認識してもらえる作品にできたらと思います。
――視聴者に向けてメッセージをお願いします。
ある意味、誇張されたドラマの世界ではありますが、根底にある気持ちはきっと共感していただけると思うので、僕たち兄弟を応援するような気持ちで見届けていただけたらと思います。
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