――このドラマの企画、そして脚本を読まれた時の印象をお聞かせください。
過去が深く関わってくる物語で、現在とのつながりに重点を置いたお芝居になるのがとても楽しみです。
復讐をしていこうとすると、ネガティブなものがどんどん生まれてくるのは、ある種のことわりだと思いますが、それを引きずりながら目的に向かって突き進む二人の姿が魅力的にうつりました。
まずは「恨みでしか成就できない何か」を信じてしまっている竜一と竜二の気持ちをしっかりと理解していかなくてはいけないと思っています。
――裏社会を行く竜一とは異なり、表の道を行く竜二にどのような印象を持ちましたか?
ある意味、狂気を感じる竜一に対して、竜二はまだ越えてはいけない一線がある人物です。台本を読んで、双子であっても根本で何かが決定的にすれ違ってしまっている二人なのかもしれないと僕は感じました。
それは復讐への熱量の差なのか何なのか、いつも気持ちを張り巡らせていきたいと思います。
――玉木宏さんとは初共演で双子の兄弟という設定ですが、どのように芝居を重ねていきたいですか?
今回、初めて玉木さんにお会いしましたが、その際に自分が感じた玉木さんの動きや話し方といった居住まいを、お芝居に活かしていきたいと思います。
また、竜一と竜二で、まるで自分を投影するかのように妹の美佐に対する「家族として愛するとはどういうことなのか?」といった考えの違いがあります。それが二人のお芝居を通してはっきり分かってくると面白いなと思います。
――視聴者に向けてメッセージをお願いします。
受け取った物語を自分ができる限りお芝居としてお返ししていくというのが大前提ですが、僕自身、復讐の果てに何があるのかまだ検討もつきません。
愛憎だけではなく、とてつもない代償を払うのか?そういった結末を見てくださった方がそれぞれ感じていただくことがメッセージになると思います。個人的にはハッピーエンドになるといいんですけれど(笑)。
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