弟の真佐人を演じた中村倫也とは、本格的に芝居を交わすのは初めて。
「がっつり絡むのは初めてだったのですごく楽しかったです。実際に芝居をしていても、『やっぱりそうだよね、当たり前だけどお上手だよね』と(笑)。芝居ができる人独特の呼吸の会話の仕方があって、お互いの駆け引きがすごく楽しいんです。僕は現場で考えて演じるタイプで、倫也は逆にあれこれ考えて現場に来るタイプだと思うのですが、台本とは違ったニュアンスを出しても臨機応変に返してくれたりとすごく刺激的。かなり楽しかったです」
真逆のタイプの祐介と真佐人は、捜査方針でぶつかることもしばしば。時にはつかみ合いをすることも。
「ケンカするシーンはすごくやりやすかったです。特に事前に話し合いはしませんでしたが、お互いを信頼できていたので問題はなく。ただちょっと面白かったのは、真佐人が殴った後に手を振るしぐさをするんです。それがすごく倫也っぽくって。しゃらくさいと思いました(笑)」
身近で演じていて気付いた中村の意外な素顔はあるのだろうか?
「そこが好きで面白いのですが、彼は独特です。何だかちょっと変わっていて…。本人はそういうつもりはないんだろうけれど、普通のたたずまいからキザ(笑)。イスに座るときも、肘掛けに手を置いて足を組んでいて、もうナチュラルに座り方から倫也。僕も突っ込みはしないですが、内心ニマニマしています。あと、僕がゲームを勧めても『気が向いたらやります』みたいにテンションが低かったのですが、撮影が終わってからしばらくたって勧めたゲームにハマっていて。『かわいいところあるな♪』と思いました」
取材・文=玉置晴子
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