ダニエル・デイ=ルイスの名を聞いて何が思い浮かぶだろう。
美しく端正な顔立ちか、狂気を宿した濁った瞳か。古今東西、名優と呼ばれる人物の中でも、彼ほど全力投球で真に迫り、作品のたびにスケールを拡げてくる人物はいない。だって共演者に本物のボウリングの球を投げつけるなんて、いくらなんでも…ねえ?
その名が日本で知られるようになったのは80年代。『マイ・ビューティフル・ランドレット(1985)』(3月13日[金]よる11:10 WOWOWシネマ)や『眺めのいい部屋(1986)』に出演し、貴公子のようなほほえみで英国映画ブームを牽引、多くの女性ファンを獲得した。
その後はメソッド演技を追求。脳性小児まひにより体が不自由になった画家を演じた『マイ・レフトフット(1989)』(3月8日(日)よる9:00 WOWOWシネマほか)で最初のオスカーをゲット。撮影時はもちろんプライベートでも車いすに乗り、左足だけを使って生活したという。無理な姿勢を取り続けた結果、ろっ骨を2本折ったというのは、ちょっとやりすぎ。
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