悠木碧、「プリキュア」オーディションで全キャラ挑戦も「ちょっとやりすぎたかな…」<インタビュー>

2020/03/14 08:00 配信

アニメ

キュアグレースを見つめる悠木碧


チームに恵まれているなと感じている


――悠木さんが演じる花寺のどかというキャラクターの魅力や第一印象を聞かせてください。

最初にオーディションの原稿で見たのどかちゃんの印象は、みんなが好きな女の子象。穏やかで、優しくて、明るくて誰とでも仲良くなれて、いいところがたくさん詰まった子で、ちょっと、どんくさい所もすごく人間らしくて愛おしく感じました。

そんな中で、優等生すぎて近寄りがたくならないバランスを取りたいなって思っていました。せっかくみんなと仲良くなっていくキャラクターなので親近感を持てるように、この子の泥臭い部分を見つけてあげたいっていう気持ちがありました。

でも、私が初めに想定していたよりも、実際は熱血的な子でした。穏やかだけど、とても心根が熱いんです。やるって決めたときの根性が半端なくて、他人には柔らかい子だけど自分への負けず嫌い感、それが見えたときにこの子の人間らしい部分が一つ見つけられたと思いました。

――アフレコで大変な部分はありましたか?

私は、本当にチームに恵まれているなと感じているので、今は全く大変なことはないのかなと思います。

以前からお世話になっている加隈(亜衣)さん(ラビリン役)は、他の現場で私のお芝居を好きって言ってくれて、すごくうれしかったことを今でも覚えています。

そんなに絡んだキャラクターじゃなかったんですけど、「お芝居がすごく好き」って声を掛けてくれて、そんな風に言ってくれる人って貴重だなって思ったし、この人絶対すてきな人だなって思っていました。それが今回、加隈さんがパートナーと聞いて、とっても安心しました。

自分の出すものをいいって言ってくれる人と相性が合わないわけがないし、私も加隈さんの雰囲気もお声も大好きだったので“ぴったり!”って思って、本当にうれしかったです。

そして、ひよりちゃん(河野ひより)も依田ちゃん(依田菜津)も確かに新人さんなんですけど、役者さんとしての芯がしっかり通っているんです。

もちろん、足りないことは私にだってあるし、彼女たちもいっぱいいっぱいで頑張っている状態っていうのがあると思うんですけど、トライの仕方がすごく勉強になるんです。

この人たちは、クレバーだし、きっとこれを1年やったらすごいものを作っちゃうんだろうなという印象です。それを含めて「負けてられないぞ!」って思うし、得るものがいっぱいです。

なので、2人がいなくなるとさみしい(笑)。みんなでいるといくらでも、頑張っちゃうんですけど、1人になるとちょっぴり元気がなくなってしまう(笑)。それぐらい、支えてもらっています。

こんなスピードでチームが出来上がると思ってなかったので、本当に人に恵まれたなって改めて感じます。