“恋愛リアリティーショー”などの恋愛系コンテンツが今、大きな注目を集めている。「オオカミくんには騙されない」(2017年~)や「バチェラー・ジャパン」(2017年~)といった人気シリーズを生んだ“ネット配信時代”の恋愛系コンテンツブーム。人気はドラマへも拡大し、現在進行形でファン層をぐんぐん拡大中だ。
恋愛系コンテンツは、これまでに何度もブームを生んできた。
「ねるとん紅鯨団」(1987-1994年、フジテレビ系)が人気を集めた‘80年代、「東京ラブストーリー」(1991年、フジテレビ系)以来“月9”が恋愛ドラマの代名詞となった‘90年代、「あいのり」(1999年-、フジテレビ系ほか)が視聴者を熱狂させた2000年代…。
そんな中、今回これまでのブームとの違いで一番目を引くのは、やはりネット配信番組の隆盛だろう。
AbemaTVが制作・放送する人気恋愛リアリティーショー「オオカミ」シリーズは、メンバーに絶対恋をしない嘘つき“オオカミ”が紛れ込んでいることが番組を盛り上げ、2017年のシリーズ第1弾から第6弾「オオカミちゃんには騙されない」までの累計視聴数は1.5億を突破。当初は中・高校生がメーンだった視聴者層も今では20代、30代へと広がっている。
Amazonプライム・ビデオでは2017年から、世界225国以上で放送されている婚活サバイバル番組「The Bachelor」の日本オリジナル版「バチェラー・ジャパン」を配信。こちらはやや大人向け。リゾート地などを舞台としたラグジュアリーな雰囲気、リアルすぎる駆け引きが視聴者の心をとらえた。
フジテレビが2012年から放送していた恋愛リアリティー番組「テラスハウス」は2015年からNetflixでも配信開始。一つ屋根の下で複数の男女がシェアハウスをして関係を深めていくドキドキの設定が、男女問わず多数のファンを生んだ。
こうした人気番組の誕生をきっかけに広がったネット配信時代の恋愛コンテンツブームは、一人ひとりが「見たい」に合った作品を求める“オンデマンド”な視聴スタイルへと変化している。
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