三田寛子、30年ぶりのフジ連ドラ出演で「浦島太郎の気分です(笑)」<アライブ>

2020/03/12 06:00 配信

ドラマ

三田寛子、佐津川愛美が「アライブ がん専門医のカルテ」最終回で、絆の強い母娘を演じる(C)フジテレビ

橘千寿子役:三田寛子コメント


――30年ぶりのフジテレビ連続ドラマ出演について。

現場、いいですよね! 昔から収録現場が大好きなんです。当時はスタッフのほとんどが年上でしたが、今回は年下の方が多いので緊張しています。他にも女性のスタッフの方が増えたなとか、変化を見つけてはうれしい反面、ドキドキしています。

佐津川さんにも「今、現場はどういう感じですか?」なんて、いろいろ質問してしまいました。でも、30年の時間はあっという間です。「男と女 ニューヨーク恋物語II」では、今でも年に2、3回同窓会をやっていて、よく会っています。

会う度に「昨日のことみたいだね!」なんて話していますが、もう30年もたっているなんて…浦島太郎の気分です(笑)。

――「アライブ」出演のオファーを聞かれた際の心境について。

お話をいただいてから撮影までの期間がタイトだったので、「患者さんに見えるかな」と役作りへの心配はありました。でも、なによりもお声を掛けていただいてうれしくて、ありがたかったです。すぐに「やりたい!」と、喜んでお引き受けさせていただきました。

――橘千寿子を演じる上での思い。

実生活で子供が3人いますので、重なる思いがあったり、改めて“私ってこういう母親としての感情があったのか”と気がつくことができたりしました。普段の生活の中で、母親として特別な意識はしていませんし、“一生20歳!”の気分で毎日を過ごしています(笑)。

ですので、千寿子を演じることで自分が母親として経験したこと、感じていることに自分自身、向き合うことができました。新たな発見が多くてとても勉強になります。

――視聴者へメッセージ。

私も母をがんで亡くしていますし、周りにもがんで闘病中の方がいますので、感情的になってしまうかもしれないと思っていました。いろんな感情がこみ上げてきますが、監督にご指導いただきながら、現場では千寿子の思いに集中して演じています。

全11話、「アライブ」のキャストさん、スタッフさんが築いてこられた世界観や思いを、自分が壊さないように頑張っています。今は医学が進んで、治療と日常生活の両立を目指せるようになってきています。

ご覧いただいた皆さまに、「アライブ」を通して“生きること”を身近に感じていただけたらと思います。希望とか前向きなことを伝える、一端を担えればうれしいです。

橘麗奈役:佐津川愛美コメント


――「アライブ」出演のオファーを聞かれた際の心境について。

命と向き合う作品なので、しっかりと丁寧に取り組まなければいけないなと思いました。しかも、連続ドラマの最終回ということで、これまで築き上げてこられた「アライブ」の世界観の1つになれたことがうれしいです。

――橘麗奈を演じる上での思い。

手術の日程をめぐり、母親の千寿子と麗奈の意志が食い違ってしまいます。でも、監督ともお話しさせていただいたのですが、女手一つで育ててくれた母のことが大切で、真っ直ぐな人だからこそ、麗奈はその選択をします。

その麗奈の思いを表現できたらと思います。私も家族のことになると心配し過ぎてしまう面があるので、共感する部分も多いです。

――視聴者へメッセージ。

治療をされているご本人も大変かと思いますが、自分自身の経験から周りにいる方も大変です。今回は、娘にとっては母が頑張って生きようとしてくれることが生きがい、お母さんにとっては娘の幸せが生きがい、お互いの思いが相乗し合っている関係です。

ご覧いただいた方が希望を感じてくださったり、少しでも前向きになれたりする、1つのきっかけになれたらうれしいです。ぜひ、ご覧ください。