――撮影を通して、あらためてお互いに思われることは?
松下:作品が人の生死と向き合うドラマなので、私のメンタルが弱っていくかもしれない…とクランクインする前に思っていました。
実際に撮影が始まって、心を演じていると、やはりつらいなと感じる時もありました。でも、その感情を抑えて、毎日お芝居を続けなくてはいけません。
そんな時、佳乃さんに元気な「おはよー!」のあいさつを頂くと、「今日も佳乃さんがいてくれる!」と、すごく支えになりました。
心として抱え込まなければいけないことが多い中で、いつも変わらない佳乃さんが現場にいてくださるのは、とてもありがたかったです。
今回、コンビを組ませていただけて、本当に良かったです! 最終回目前にして、あらためて感じています(笑)。
木村:薫は心先生に近づくために、チラシを配ったり、心の自転車をパンクさせたり、最初は危険だったもんね!(笑)
私は最初から、奈緒ちゃんを支えていこうと思っていました。私の方が年上ですし、とにかく奈緒ちゃんには、私がいる時は少しでも気持ちを楽に過ごしてもらいたいです。
――最終回の見どころ、視聴者へメッセージ。
松下:最終回は、私としては心が薫先生をどう支えていくのか?を見ていただきたいです。心にとって、家族と同じように失いたくない大切な存在です。
そんな薫先生の病にどうやって向き合っていくのか?、心だけでなく腫瘍内科チームも薫先生に寄り添っていきます。
患者さんと共に医師も成長していく姿が描かれてきましたが、最終回は薫先生が医師であると同時に、患者さんの立場になります。
物語が進むごとに、さまざまに立場を変えながら育んできた心と薫の友情、信頼関係はどうなってしまうのか…?
木村:薫が再発することは早い段階で知らされていたのですが、「ついに来たか!」という心境です。実際に私ぐらいの年齢の方でがんを患っていらっしゃる方は多く、私の周囲にもいらっしゃいます。
明るい方、悲観される方と、受け取り方はさまざまですが、正解ということはないと思います。
恐らく、私は医師として病気を知っている薫は、根治ではなくがんと共存していこうと考えていると思います。心先生と一緒に仕事をしていきたいと願う薫は、そのためにどうしたら良いのかを考えている。
一方で、心先生には他の病院への移籍の話が持ち掛けられているんですよね…。
松下:心と薫が何を選択して、どのように生きていくのか、最終回でぜひご覧ください。
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