ミキの初の冠番組「BUZZってミキ!」がDVD化!「“男子校感”たっぷりの思い出の作品です」<インタビュー>

2020/03/31 05:30 配信

バラエティー インタビュー

会社的になかったことになってる番組やと思ってました(昴生)


「BUZZってミキ!」の思い出を語るミキ。共演者については「ずっとよしもと漫才劇場で一緒にやってきた仲間です」(昴生)、「ほんまにファミリーみたいな感じ」(亜生)


──まず、「BUZZってミキ!」という冠番組が始まるというお話を最初に聞いたときは、どう思いましたか。

昴生:タイトルを聞いて、「“BUZZ”って何?」って思いました(笑)。“BUZZる”っていう言葉の意味を知らなかったんです。しかも、僕らに話を持ってきたマネージャーも知らなくて。

亜生:「ハチのことみたいです」とか言うてましたね(笑)。「えっ、僕たち、ハチ?」みたいな。

昴生:そうそう。いやマネージャーは分かっとけよ! 絶対聞かれるヤツやん、なんで調べてないねん!…って感じでした。でも、かつて銀シャリさんたちがやられていた番組(「銀シャリの5upベイベー」2009~2012年、GAORAほか)からの流れということで、同じ枠でできるのはうれしかったです。

──番組終了から1年を経て、DVD化されると聞いたときは?

昴生:いや~、ありがたかったですね。この番組、会社(吉本興業)的になかったことになってるんかなと思ってたんで(笑)。ただ、どうやってDVDにするんやろ?とは思いましたけど。ロケっぽい企画とかがあるんやったらいいんですけど、ただただ、ライブをやってただけなんで。

亜生:結果、ミキの(よしもと)漫才劇場の思い出DVD、という感じになりましたね。おかんが記念に作る感じの(笑)。

昴生:でも、劇場で漫才以外のことをしてる僕らを見られるのはこのDVDしかないと思うので、見る価値はあると思います。僕らを育ててくれた漫才劇場で、仕事を忘れて楽しくやってる感じを見ていただけたらいいなと。

――やはりお二人とも、よしもと漫才劇場への思い入れは強いんでしょうか。

昴生:はい。もう、感謝しかないですね。あの劇場があったから、今の僕らがある、というか。漫才劇場になった瞬間(※2014年12月、「5upよしもと」から「よしもと漫才劇場」へリニューアル)に、「ここで頑張っていこう!」「俺たちがこの劇場を盛り上げていくんだ!」って思ったのを、いまだに覚えてます。

「あの劇場があったから、今の僕らがある」。「BUZZってミキ!」の収録が行われていたよしもと漫才劇場への思いを語る昴生


亜生:ほんまに大好きな劇場ですね。とにかく居心地がいいんですよ。出番がない日もずっと楽屋にいましたから。

だからこの番組も、なんか“男子校感”があるんですよね。出てる芸人みんな、あんまりテレビの収録だと考えずにライブ感覚でやってくれて。僕もお兄ちゃんも、普通に笑ってますもんね。芸人が普通に笑ってるところがDVDになってるって、なかなかないと思います。

──若干のキャリアの差はありますが、出演されている芸人さんたちはみなさん、お二人とほぼ同期ですよね。

昴生:はい、ずっと漫才劇場で一緒にやってきた仲間ですね。

亜生:ほんま、ファミリーみたいな感じで。僕、この番組に出てる先輩方には全員、ずっとご飯をおごってもらってきてますから。お世話になりっぱなしのみなさんです。

──通常のテレビ番組とは違った、劇場中継のスタイルは、お二人の持ち味が生かされていると思います。

昴生:僕ら、テレビの歴なんて、まだ全然浅くて、ずっと劇場主体の環境で育ってきたんで。劇場のお笑いとテレビのお笑いって、全然違うんですよ。劇場のお笑いをそのまま見てもらえるのはうれしいですね。

亜生:まだあんまりテレビに出てない芸人もいるんで、大阪以外の人にとっては、なじみのない芸人もいるかもしれないんですけど。しかも、その人たちがネタじゃなく、企画コーナーをやってるっていう(笑)。でも、そんな姿を見られるのは貴重やと思うんですよ。「この人、素のときは、こんなこと言うんや」なんて、人間性も分かりますし(笑)。

昴生:大阪の劇場でやってる芸人たちは、いい意味でストイックで、ひたむきなんですよ。「俺が一番笑いを取ったる!」みたいな気持ちが強くて。まぁ、それが渋滞して収拾つかなくなっちゃうこともあるんですけど。このDVDも、そんな収拾つかない感じが、そのまんま収録されてます(笑)。

亜生:僕、さっきも言うた通り、仕事がない日も漫才劇場に行って、仲のいい芸人とか作家さんとみんなで楽屋でしゃべってたんですけど。この番組は、そういうときにちらっと話したことが企画になってたりするんです。

そういえばこの前、東京の(ヨシモト)∞ホールにも、同じように仕事がない日に行ってみたんですよ。そしたら、誰もいなくて、ただ楽屋を一周して帰ってきました(笑)。