<映画クレヨンしんちゃん>りんごちゃん、声優初挑戦で「ものまねのレパートリーが増えそうな予感」【インタビュー】

2020/09/10 05:00 配信

アニメ

アフレコの思い出を振り返るりんごちゃん。「最初は緊張して、セリフも棒読みでしたし、体も固まっちゃってました」撮影=源賀津己


――“声の演技”というものについて、どんなところに難しさを感じましたか?

りんごちゃん:私はもともと、お話をするのも好きだし、歌も好きだし、ものまねをするのも好きなので、声優の仕事って、すっごく楽しみだったんですよ。でも、いざ収録が始まると、やっぱりめちゃくちゃ難しくて。そもそも、(キャラクターの)口の動きに合わせてしゃべるのがうまくいかないんですよね。特に最初は緊張して、セリフも棒読みでしたし、体も固まっちゃってました。

――では逆に、楽しかった点は?

りんごちゃん:収録が進むにつれて、だんだん役とシンクロしていったというか、「こういう感情のときは、体も使って話したほうがいいんだな」みたいなことに、ふと気付く瞬間があったんです。そこからは、「うりゃあ~!」って感じで(笑)、役になりきって、自由に楽しく演じることができたんじゃないかなって思います。

――声優に挑戦することで何か気付いたことや、新たな発見はありましたか?

りんごちゃん:さっきも言った歌のシーンも含めて、普段はなかなか出さない感じの声にも挑戦させてもらえたので、新しい人が私に降りてきたというか(笑)、ものまねのレパートリーが増えそうな予感がしました。ニューアップル誕生の予感、っていう感じですね(笑)。

――アフレコの際、京極尚彦監督からは、具体的にどのような指導があったのでしょうか。

りんごちゃん:監督さんはすごくこだわりが強い方なので、短いセリフでも、それこそ「あっ!」とか「えっ?」みたいな、一文字、二文字のセリフでも、簡単にはOKを頂けなかったんですね。でもそんな中で、「もうちょっとこういう感情で…」というような細かい指示をお聞きしているうちに、監督さんの作品への思いが伝わってきて。そのおかげで私も、よりこの作品が好きになりました。

「監督さんの作品への思いが伝わってきて、私もよりこの作品が好きになりました」撮影=源賀津己