薬師丸ひろ子:角川春樹監督は、私を女優という仕事に導いてくださった方です。「みをつくし料理帖」、角川さんの監督作品でもあり、ぜひ参加させていただきたいと思いました。角川春樹さんは、私が子どもの頃からいつも温かく見守ってくださっている存在です。
本作では藤井隆さん演じる清右衛門の妻を演じましたが、けんかしながらも仲の良い夫婦を、工夫しながら楽しく取り組ませていただきました。本作が描く“時代”、そして“人と人のつながり”が心に残る作品になるのではないかと思います。
渡辺典子:角川春樹監督とは、30年ぶりでしょうか。とても懐かしかったです。昔、角川春樹事務所で一緒だった野村宏伸さんとも久々にご一緒し、ワンシーンでしたが、多少アドリブを入れたりしながら楽しい撮影現場でした。
本作は時代劇ではありますが、親しみやすいイメージの作品だと思います。
角川春樹:薬師丸ひろ子は、「キャバレー」(1986年)以来の出演。「みをつくし料理帖」での出演シーンは、3シーン。戯作者・清右衛門の妻・お百を演じた。彼女の撮影がクランクアップを迎え、花束の贈呈をしたときに号泣した姿を見て、彼女が13歳で出会った頃の姿を思い出し、私も感慨深いものがあった。
渡辺典子は、16歳でデビューしてから、演出家として彼女に向き合ったのは今回が初めて。ワンシーンだけだったが、私が想像した以上の演技を見せてくれた。
二人とも特別出演ということだったので、出演シーンを増やすことは叶わなかったが、もっとシーンを増やしたいと思うほど、しっかり演じてくれてよかった。
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