4月9日(木)よりフジテレビ“ノイタミナ”ほか各局にてスタートする、テレビアニメ「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」(毎週木曜24:55~25:25、フジテレビ系)は、筒井康隆によるミリオンセラー『富豪刑事』(新潮文庫刊)をベースに、設定や時代背景を現代に一新。財力とテクノロジーを駆使する型破りな刑事・神戸大助と、人情派の刑事・加藤春のバディを描いた作品。
そんな本作の主人公・大助を演じる大貫勇輔にインタビューを実施。
テレビアニメ初主演が決定したときの心境やアニメならではの魅力、作品の見どころをたっぷりと語ってもらった。
――アニメ声優として出演が決まった際のお気持ちと、どのような心境で役を演じているかお聞かせください。
最初は「本当に僕でいいんですか!?」と思いましたね。
今回の「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」はオーディションを受けて、合格した作品なのですが、元々僕はダンサーやお芝居をメインにお仕事をさせていただいて、その中で“声だけ”のお仕事というお話をいただいたときに、「ぜひチャレンジしたい。絶対やってみたい」という思いが強かったんです。
もちろん、受けるからには絶対受かってやるという気持ちで受けましたが合格をいただいたときはびっくりしました。
オーディションを受けるにあたって声優のレッスンも受けさせていただいて、今まで知らなかったスキルや発見がたくさんありました。今回のチャレンジはもちろん不安もありましたが、楽しみの方が強かったです。
ただ、今回のオーディションの後に「キャッツ」の吹き替えのお仕事を経験させていただいたときに、声優としての難しさをものすごく感じましたね。
吹き替えでは歌ってる人に合わせて歌わなければいけないという新しい“壁”にぶつかったんです。
今回、神戸大助役に挑戦するにあたって、様々なアニメを意識的に見るようになりました。最初は「キャラクターの表情は絵で表現されている」と思っていたのですが、「声優さんの声の表現一つが感情をより豊かに描いているんだ」ということに気付きました。
そこを意識するようになってから、自分もいかにキャラクターが“生きているか”というのを大事なポイントに置きながら演じるようになりました。
周りのキャストも素晴らしい方ばかりで、スキルの差を感じて落ち込んだりへこんだりすることもありますが、毎回自分なりに色々とトライしてみようという気持ちを持って演じさせていただいています。
――ご出演が決定して、周りの方からの反応はいかがでしたか?
自分の周りでも“ノイタミナ”のアニメを見ている友人がけっこういて、「“ノイタミナ”にでるの!?」ってびっくりしている様子の連絡をくれる人がたくさんいて、人気のあるアニメーションに関われるのが非常に嬉しく思います。
――俳優としての表現と声優としての表現の違いや難しさはどういったところに感じますか?
やはり実際の演技だと顔の表情やボディランゲージが使えるということが大きくて、声のトーンでは嘘をついていても、表情では心情が出てしまっているとか。
声優はもちろん映像もありますが、声の質感だけで裏の感情から表の感情まで表現しないといけないのは、声優の難しさだと思います。
特に大助を演じるときは普段より低い声で演じているので、息遣い一つでもそうですし、どこまでマイクにのせるとか細かいところまで意識して演じてはいます。
でも、やはり他の声優の方々の演技を聞いていてもとにかくすごいんですよ。
なにがどうすごいのか説明がなかなかできないくらいとにかくすごくて、目を閉じて声を聞いていると絵が浮かんでくるんですよね、どんな表情をしているのかとか。勉強させていただいてます!
体や演技では表現できることを声だけで表現するのが本当に難しいんです。
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