朝ドラ「エール」弱点になりがちな“幼少期”時代をみごとにクリア 外見・仕草“青年期”を意識か

2020/04/05 12:15 配信

ドラマ

「エール」第4話より (C)NHK


さて、主人公・裕一はどういう属性か。呉服屋の長男でそこそこのお金持ち。両親に可愛がられて育っていて、一瞬、コンプレックスに悩んだエピソードもあったが、すぐに音楽の才能が芽吹いて、人気者になってしまうので、恵まれている感じがある。

がしかし、日本が急速に不景気になって老舗の呉服屋経営が危ぶまれてきていることや、母・まさ(菊池桃子)の兄で資産家の茂兵衛(風間杜夫)がふたりの子供のどちらかを養子にと言ってきていることなど不穏な状況もあって、今後どうなるか……。

いずれにしても、裕一、鉄男、久志、音が力を合わせて音楽の道を進んでいくに違いない。友情や夫婦愛のドラマが期待できそうである。「エール」は幼少期も良し、大人になってからも良し、というバランスのいい構成になるのではないだろうか。

“男3人”は朝ドラと相性がいい。「まんぷく」で、主人公(安藤サクラ)とその姉たちの夫を演じた、長谷川博己、要潤、大谷亮介というイケメン3人衆や、「べっぴんさん」で、主人公(芳根京子)と親友たちの夫を演じた永山絢斗、田中要次、平岡祐太たちの男会(たのしか)が人気だったという成功例があるので、窪田正孝中村蒼山崎育三郎の音楽三羽烏も盛り上がるに違いない。(文・木俣冬)

関連番組