――第1話の冒頭は、同じ目標を持っている2人が道を分かつことを想起させるシーンからスタートするそうですね。
玉木「これから竜一の人生は変わっていきます。同じ復讐という目標を持っていますが、どこかで竜二とは違うモノになっていく…」
高橋「その対比が面白いですよね。横で歩き続けていたはずなのに微妙に角度がズレ始めて少しずつ離れていく。竜二は既に社会的地位を得ているのでどこかで復讐が終わっているのかもしれません」
玉木「その点、竜一は復讐だけを考えて20年以上生きている。なかなかそうやって怒りを持続することは難しいと思うので、竜一はすごく強い人物だなと思いますね」
高橋「顔を変えていますから。竜二はいざとなれば復讐のことを忘れることもできるけれど、竜一は鏡を見るたびに思い出す。2人の違いはここにあると思います」
――今後も両親を死に追いやったキリシマ急便社長・霧島源平(遠藤憲一)を追い詰めていく2人ですが…。
玉木「感情的に生きているけど心のどこかには寂しいところがあって…。ある人物から『死んだ魚のような目をしている』と言われますが、そこを意識して演じています。そのあたりも見ていただけたら」
高橋「竜二は復讐に燃える竜一に寄り添って兄のために復讐していくという気持ちが強い。その兄弟の関係性に注目して楽しんでいただきたいです」
取材・文=玉置晴子
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