元号が令和に代わり、まもなく1年。SNSを通して誰もが世界中にメッセージを発信できる時代がやってきた。そんな中、自分をストレートに表現する“令和ギャル”たちが芸能界でひときわ輝きを放っている。
今年3月、情報番組「ZIP!」(日本テレビ系)で取り上げられたことがきっかけで、“令和ギャル”がTwitterのトレンド入りする注目を集めた。
芸能界で活躍する“令和ギャル”といえば、”ゆきぽよ”こと木村有希、”にこるん”こと藤田ニコル、”みちょぱ”こと池田美優ら。いずれも、そのカリスマ的装いはもちろん、テレビやSNSで自分の意見を述べるオピニオンリーダーとして、若い世代の支持を集めている。
ギャル御用達雑誌「egg」読者モデル出身のゆきぽよは、発言に地に足のついた考え方が垣間見える。4月19日放送の「サンデージャポン」(TBS系)に出演した際には、国会議員の歳費2割削減について「全然納得できない」と憤る一方で、一律給付の10万円について受け取る意思を示し、「今、番組も少なくなってきてお仕事も減ってきている中で、家賃とかこれから先のこととか考えると必要になってくるから」と語った。
芸能界から「受け取らない」「寄付する」といった発言が続く中でのこの発言に、視聴者からは「自分の考えをしっかり言葉にできてる。見直した」「芸能人が受け取りダメみたいな空気の中、この発言は勇気がある」など好感を持って受け止められた。
「Popteen」モデル出身で2016年頃からバラエティーでも活躍するみちょぱは、鋭いツッコミと率直なコメントで若い世代の支持もあつい。最近では、“自宅で過ごそう”という趣旨でSNSで広がる歌やダンスなどのリレーについて「無視しちゃってますが悪気はないんです、、笑ただ苦手なのよ、笑」とTwitterで打ち明け、SNS世代の「わかる!」「あれ、無言の圧を感じる。『乗らない』発信してくれてありがとう」といった共感の声を集めた。
モデルとして活躍する藤田は、Instagramで340万人ものフォロワーを持つファッションリーダー。今年3月SHIBUYA109と共同でピンク色のからあげ“nicokara(ニコカラ)”をプロデュースし、3月16日放送の『ZIP!』(日本テレビ系)で「(大人の意見に)流されたら、自分がプロデュースしてる意味がないので」「ちゃんと思ったことは全部言います」と、自分の意見を表明する意味を語っていた。近年はギャルっぽいビジュアルからより落ち着いた“大人にこるん”をのぞかせるなど、進化を続けている。
TwitterやInstagram、TikTokにYouTube…さまざまな発信の場を使いこなす令和ギャル。彼女たちに共通するのは、日常的な情報発信・自己表現で今までの世代にはない強い発信力を備えている点だろう。
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