「エール」“メガネっ娘”森七菜ブレイク直前か「あさが来た」「ひよっこ」“メガネ美少女”の系譜

2020/04/25 08:15 配信

ドラマ

“メガネっ娘”森七菜に注目


「エール」第19話場面写真 (C)NHK


音の家族も父が早くに亡くなって一瞬不安もあったが、職人も帰ってきて馬具制作事業の経営はいたって安定しているようで、音は歌手を目指して歌のレッスンをしている。姉・吟(松井玲奈)はお嫁さんになる夢をかなえようと頑張っていて、妹・梅(森七菜)は文学の勉強に勤しんでいるようである。3人の娘をお嬢さんぽく育てあげたということは、喜多一と比べ事業は相当順調なのであろう。

音は、母・光子(薬師丸ひろ子)と似ていて進歩的でやんちゃなところがあって、姉は保守的、妹はクールで客観的と三姉妹はそれぞれ違った個性を持っている。着ているものの好みも違う。

4週の注目ポイントは、関内家の末っ子で文学少女の梅を演じる森七菜。知る人ぞ知る新鋭で、新海誠監督のアニメーション映画「天気の子」のヒロインの声を担当している。なお、梅の幼少期を演じた子役・新津ちせは新海監督の娘だ。

【写真を見る】“メガネ”を外した素顔の森七菜!やっぱりカワイイ!!(ほか「ひよっこ」「あさが来た」で“メガネっ娘”を演じた松本穂香、吉岡里帆など)


森の女優デビューは園子温監督作。岩井俊二監督の「ラストレター」では出演のみならず、主題歌「カエルノウタ」で歌手デビューもした。大物監督作に次々抜擢される大型新人(デビュー4年め)である。

話題になったテレビドラマ「3年A組―今から皆さんは、人質ですー」(日本テレビ系)では、A組の生徒のひとりで、アニメや特撮が好きでデジタルに詳しいクレバーな役を演じていた。梅も文学にジャンルを移したが、オタク要素のある役という点ではちょっと近いところもあるように思う(外見が全然違うが)。

梅はウィスパーボイスで、「運命は偶然よりも必然である 運命は性格の中にあるという言葉は 決して等閑に生まれたものではない」と芥川先生の一説を引用したり、「現実受け止めんともっと辛くなるよ」と音を冷静に諭したりする。

4人家族のなかで唯一着物を着て大きな黒縁メガネをかけている梅。このメガネが重要。近年の朝ドラではメガネっ娘は人気が出て、朝ドラ以降ブレイクしているのである。

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