<試写室>「浦安鉄筋家族」再現度が高過ぎる大東駿介の振り切った演技が炸裂!

2020/05/01 18:00 配信

ドラマ

第4話レビュー


【写真を見る】イケメンが台無し?春巻龍(大東駿介)の“鼻ほじり”(C)「浦安鉄筋家族」製作委員会


第4話を見終えて、私は小学生時代に思いをはせた。しかし、春巻のように印象的な先生がいなかったように感じる。というより、6年間にさまざまなことを教わったはずの先生を誰一人として思い出せなかった。でも、春巻が実際にいて担任だったら、一生忘れることはできないだろう。ちなみに、私が唯一思い出せた先生は、バイきんぐ・小峠英二に似ていた大学時代のアドバイザーだけである。

そんなことは置いといて、再生して1分半で、大沢木家と春巻が大きな声で叫んでいて、大鉄が順子にずっと「刺せ!」と指示をしており、大沢木家らしいと感じた。

というか、この家族、いつも叫んでるな。おっと、本音が…。

今回は、とにかく春巻龍を演じる大東駿介さんがすごい。実写なのに劇画調の顔、語尾など、とにかく再現度の高い。そして、何より鼻を堂々とほじる姿や、素手で白米を食べるなど、今までの大東さんでは考えられない演技に驚いた。

同局で演じた、クールなエリート警察署長とは思えない…(2019年10月期、テレビ東京系ドラマ「特命刑事 カクホの女2」より)

「浦安鉄筋家族」第4話より(C)「浦安鉄筋家族」製作委員会


また、今回は副担任・長崎屋奈々子役で広瀬アリスが出演している。広瀬さんも大東さんに負けず劣らず、はじけた演技をしているので注目してほしい。特に順子に教育崩壊を伝えるシーンでは、コメディエンヌっぷりが「これでもか!」と言うほどに発揮されている。

広瀬さんは、「瑠東(東一郎)監督から『おとなしめになると浮いてしまうかもしれないので』と指導があり、緩急を意識した」とコメントしていたが、確かに緩急があり、非常に面白かった。長崎屋奈々子の内に秘める闇をのぞかせる演技や、春巻の顔に蹴りを入れる演技は必見だ。

毎話レビューを書いていると、さすがに書くことがなくなると思っていたが、「浦安鉄筋家族」は1話完結型で、毎話濃いキャラクターが登場するので書いていて飽きないチョー。

まだ見てない人、今からでも間に合うチョー。

あ、春巻の語尾がうつった。

「浦安鉄筋家族」第4話より(C)「浦安鉄筋家族」製作委員会


文=たかし