若村麻由美&浅野温子が映画「みをつくし料理帖」&監督への思いを語る

2020/05/07 12:00 配信

映画 インタビュー

主人公・澪(松本穂香)を支える芳を演じている若村麻由美(C)2019映画「みをつくし料理帖」製作委員会


松本穂香が主演を務める映画「みをつくし料理帖」(10月16日[金]公開)キャスト陣13人によるインタビュー映像リレー第3弾に、ベテラン女優の若村麻由美浅野温子が登場した。

若村は、角川春樹監督が手掛けた映画「蒼き狼 地果て海尽きるまで」(2006年)を振り返りながら、角川監督が父親のような存在だと語る。

また、本作では主人公・澪(松本)を支える芳を演じているが、「澪と松本穂香さんが一体化していました」と松本の印象を語った。

【写真を見る】浅野温子が演じるのは澪(松本穂香)と同じ長屋の住人で、澪を応援する存在のおりょう(C)2019映画「みをつくし料理帖」製作委員会


一方、1980年代に「スローなブギにしてくれ」(1981年)や「汚れた英雄」(1982年)などの角川映画で活躍した浅野温子は、「みをつくし料理帖」の原作ファンであることを明かし、一人の読者としても本作に出演できた喜びを語っている。

劇中で演じている、澪と同じ長屋の住人で澪を応援する存在・おりょうについて「一生懸命何かをやろうとしている澪を仲間として応援したくなります」と、おりょうの心情を語った。

本作は、高田郁による同名の時代小説が原作。これまでにシリーズ全10巻が刊行されており、累計400万部を超える大ベストセラー小説で、刊行10周年を記念して劇場版映画となり、10月16日(金)に300館以上の規模での全国公開となる。

物語


時は、享和二年。大坂。8歳の澪(松本穂香)と野江(奈緒)は、暮らし向きが違えども仲の良い幼なじみだった。「何があってもずっと一緒や」と約束を交わす二人だったが、その約束の夜から大坂に大洪水が襲う。

それから時は流れ、江戸の神田にある蕎麦処「つる家」に、女料理人として働く澪の姿があった。あの大洪水で両親を亡くし、野江とも離れ離れになってしまった澪は、「つる家」の店主・種市(石坂浩二)に助けられたのだった。

種市に天性の料理の才を見出され、女でありながら料理人として働いていた澪。江戸の味になじめず試行錯誤の日々を過ごしていたが、やがて「つる屋」の看板料理を見出していく。

たちまち江戸でも評判になっていく店に、ある日吉原の扇屋で料理番をしている又次(中村獅童)という強面の男がやってきた。吉原で頂点を極めるあさひ太夫のために澪の看板料理を作ってくれと頼むのだった。そして、この日を境に運命の歯車が動き出す。

幾度となく訪れる艱難(かんなん)辛苦を乗り越えながら、料理に真摯に向き合い、運命を切り開いていく女料理人の成長と、不変の友情を描いた爽快な物語。

※高田郁の高は「はしご高」