<麒麟がくる>伊藤英明、本木雅弘との出会いは「役者人生においてものすごい大きなものになりました」

2020/05/16 08:00 配信

ドラマ

大河ドラマ「麒麟がくる」で斎藤高政を演じる伊藤英明(C)NHK

高政の印象は「180度変わったと言ってもいいかもしれません」


以前より道三のファンであり、道三を殺した高政に対してあまり好きではないという印象を持っていたという伊藤だが、演じていく中で高政の印象が「180度変わったと言ってもいいかもしれません」という。

「演じさせていただく役にはいつも愛情を持って演じたいと思っておりますが、今回の高政は父親殺しの汚名ばかりが先立って、彼の功績には目を向けた事がなかったのでなかなか好きにはなれませんでした。しかし、長良川の戦いで高政のもとに集まった兵力は17500に対し、道三には2700の兵しかなかったと言われています。

道三への不満は高政だけではなく、美濃は多くの国を敵に回していたのです。そして道三を倒した後、高政は他国との関係を改善しようと尽力したようです。

高政は自分の出自に疑問を抱き、ものすごくジレンマと葛藤で気持ちが揺れ動きますが、高政は道三からの愛情がまっすぐに欲しかったのではないでしょうか。偉大すぎる父を持ち、そして世の中に時代に翻弄されたんだと思います」と自身の高政に対する思いを語った。

「光秀にだけは許せてしまう面があったんだと思います」


主人公・明智光秀を演じる長谷川との共演シーンも多いが、「やはり大河を1年座長としてやるエネルギーもすごいですし、水のようにいろんな形に色を変えて、みんなの演技を受けて、そしてみんなの良さを引き出して、みんなが居やすい場所を作ってくれています」と長谷川の印象を明かす。

また、「高政が唯一心を許せるのが光秀です。光秀に翻弄されてもなんか許せる男で、高政は光秀に男として惚れていたんだと思います。ただ高政は結構嫉妬深いから。その嫉妬が攻撃になってしまうけど、光秀にだけは許せてしまう面があったんだと思います」と高政と光秀との関係についても語った。