「エール」RADWIMPS野田の好演も話題!星野源・西川貴教…“瞬発力&リズム感”で朝ドラ彩るミュージシャン俳優

2020/05/16 08:00 配信

ドラマ コラム

野田洋次郎は俳優デビュー作で「日本アカデミー賞新人俳優賞」受賞


【写真】大きな話題となった、野田洋次郎の見事な弾き語りシーン(「エール」第33回より)「エール」第33回より (C)NHK


野田洋次郎は、大ヒットしたアニメーション映画「君の名は。」の主題歌「前前前世」を手掛けたミュージシャンとして高い知名度を誇るが、俳優としても活躍している。2015年、映画「トイレのピエタ」で主演、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、その後、2017年にはテレビドラマ「百万円の女たち」(テレビ東京)でも主演した。

俳優デビュー作である「トイレのピエタ」で野田を見たときは、映画やドラマで見かけない顔が新鮮だったこともあるし、彼の身体からにじむ異様なまでの虚無感に目を奪われた。絵を描くことに挫折して、癌になってと、とことん追い詰められていく主人公。だがやがて、内側で持て余した生命の焔が燃え始める……。虚無と生命力の差をあくまで淡々と演じていくところに怪物感があった。

「百万円の女たち」では小説家役。こちらは同居することになった謎の女たちに翻弄されていく受けの演技を的確に演じ、デビュー作が決してビギナーズラックではなかったという実力を感じさせた。そして、朝ドラデビュー。裕一のライバルで、昭和のヒットメーカー古賀政男をモデルにした役を、掴みどころのない感じに演じている。さらりと歌詞に曲をつけるところなんかはさすが音楽の専門家。これから裕一とどんなふうに絡んでいくのか楽しみである。

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