窪田正孝主演、二階堂ふみがヒロインを務める連続テレビ小説「エール」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。5月21日放送の第39回で応援団長・田中隆(三浦貴大)が語った過去のエピソードが注目を集めている。折しも、さまざまなスポーツで試合の中止や延期が続く状況の中、視聴者の心に深く刺さる内容となった。(以下、ネタバレがあります)
田中から早稲田大学の新たな応援歌の作曲を依頼された古山裕一(窪田)。だが、秋の早慶戦が数日後に迫っても、曲が書けないでいた。
田中は音(二階堂)に「早稲田の勝利、古山家の未来、古山裕一の音楽人生はあなたの双肩にかかってます」とハッパをかけられ、裕一を訪ねた。そして、自分がなぜ応援に命を懸けているのかを話し始めた。
ともに甲子園出場を目指していた幼なじみ・清水誠二(田邊和也)が自分のせいで深い傷を負ってしまったこと。清水が早慶戦のラジオ中継を聴いて、つらい治療と傷の痛みに耐えたこと。それでも清水の足は元通りにはならず、野球をやめ、学校も去ったこと。
久しぶりに会った清水に「早稲田ば勝たせてくれや。それが一番の楽しみやけん」と言われたこと。田中は「ゆくぞ甲子園」と書かれたボールを握り涙を流しながら、辛い過去を裕一に語った。
「俺は、そんとき気づいたとです。野球ば頑張っている人のラジオば聞いて、頑張れる人がおる。“頑張ること”は…つながるんや、って」。涙をこぼしながら田中の思いを受け止めた裕一。その表情は、さっきまでの苦悩が嘘のように晴れやかだった。
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