2020年度前期の“朝ドラ”こと連続テレビ小説「エール」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。5月18日~放送の第8週、仲里依紗演じる喫茶バンブー店主・梶取恵のコミカルな演技は、“仲里依紗”というワードがTwitterのトレンドに入るほど大きな注目を集めた。そんな仲里依紗の魅力について、フリーライターでドラマ・映画などエンタメ作品に関する記事を多数執筆する木俣冬が解説する。(以下、第8週までのネタバレが含まれます)
朝ドラ「エール」8週目は、早稲田大学応援団長の田中隆(三浦貴大)と応援団の熱血バンカラ野郎たちが古山裕一(窪田正孝)のもとに押しかけて来て、応援歌「紺碧の空」の作曲を頼む。西洋音楽にこだわって大衆向きの歌謡曲がなかなか作れず苦しんでいた裕一は、これをきっかけに作曲家として生きていくヒントを掴むことになる。
裕一と妻・音(二階堂ふみ)の葛藤や夫婦愛も見どころだが、東京編の脇役たちがおもしろい。
相変わらず、プリンス久志役の山崎育三郎は華があるし、8週は、早稲田応援団長の三浦貴大の実直さが胸を打ち、慶應大学応援団長の橋本淳の小憎らしさは職人技。
なかでも喫茶バンブーの恵役、仲里依紗がコメディエンヌの才能を発揮。38回、裕一の作曲が出来上がってくるのを喫茶バンブーで待っている間の応援団と恵のコント仕立ての場面が印象に残った。
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